2014年12月10日(水)19:00開演 大阪城ホール 椎名林檎(自作自演) 座席:指定席 スタンド A1列36番 |
「京都音楽博覧会2014 IN 梅小路公園」から約3ヵ月後の2014年の年末に、椎名林檎デビュー16周年を締めくくるライヴ「林檎博'14 −年女の逆襲−」が開催されました。「年女」とは椎名林檎が2014年11月25日で36歳の年女を迎えるという意味ですが、「逆襲」とは意味深です。「林檎博」のライヴタイトルは、「椎名林檎(生)林檎博'08 〜10周年記念祭〜」でも使われました。あれから6年経ちました。早いものです。
ライヴの開催は2014年5月27日(椎名林檎の16回目のデビュー記念日で、「椎名林檎 ちょっとしたレコ発2014 〜横浜港へ逆輸入〜」2日目)に配信された「林檎班 貴賓革命速報 第二百一報で発表されました。タイトルは「ちゃんとしたやつ2014」が仮タイトルで、セルフカバーアルバム「逆輸入 〜港湾局〜」(2014年5月27日発売)の案内にもそのように記載されていました。「椎名林檎 ちょっとしたレコ発 2014」と対比させたと思われますが、2014年7月1日に配信された「月報 紅玉 第百三十五号 〜甲午 文月〜」で、「林檎博'14 −年女の逆襲−」のタイトルが発表されました。
今回のライヴは、埼玉2公演(さいたまスーパーアリーナ)、大阪2公演(大阪城ホール)、福岡1公演(マリンメッセ福岡)の3会場5公演でした。埼玉公演は11月29日(土)と30日(日)。大阪公演は12月9日(火)と10日(水)。福岡公演は12月21日(日)。大阪だけが平日でした。椎名林檎が大阪城ホールで歌うのは、東京事変が解散した「東京事変 Live Tour 2012 Domestique Bon Voyage」以来でした。
東京事変を解散した「東京事変 Live Tour 2012 Domestique Bon Voyage」以来、椎名林檎の伴奏は毎回変わっています。復習すると、「椎名林檎十五周年 党大会 平成二十五年神山町大会」「椎名林檎十五周年 班大会 平成二十五年浜離宮大会」では斎藤ネコカルテットに、林正樹(ピアノ)、佐藤芳明(アコーディオン)、鳥越啓介(ベース)、みどりん(ドラムス)、朝川朋之(ハープ)を加えた編成。続く「椎名林檎 ちょっとしたレコ発 2014」は、林正樹(ピアノ)、佐藤芳明(アコーディオン)、鳥越啓介(ベース)、みどりん(ドラムス)からなる「八九三」。直近の「京都音楽博覧会2014 IN 梅小路公園」では、斎藤ネコカルテットに林正樹(ピアノ)と佐藤芳明(アコーディオン)でした。果たして今回の伴奏はどうなるのかも注目でした。
ライヴに先立って、2014年11月5日にニューアルバム「日出処(ひいづるところ)」がリリースされました。椎名林檎単独名義では「三文ゴシップ」以来5年半ぶりのアルバムで、13曲が収録されています。そのうち斎藤ネコが編曲(弦・打編曲、助編曲を含む)を担当、3曲で村田陽一が編曲(管編曲を含む)を手掛けています。村田陽一はセルフカバーアルバム「逆輸入 〜港湾局〜」では「望遠鏡の外の景色」の編曲を担当しました。
大晦日にはNHK紅白歌合戦の出場(3年ぶり2回目)が決まるなど(「NIPPON -紅白ボーダレス篇-」を演奏)、椎名林檎にとっては忙しい年の瀬となりました。
チケット確保
チケットは全席指定で8888円。「林檎班チケット先行予約」の受付が7月8日(火)12:00から7月15日(火)23:59までで行なわれました。3公演各4枚までエントリー可ですが、当選は最大2公演まででした。今回は仕事の関係で第1希望で12月10日(水)の大阪公演2日目のみをエントリーしました。7月19日(水)18:00に申し込み結果が発表され、無事に当選しました。仕事を休んで参戦です。
入場方法は「スマートフォンを使ったご入場となります」とのことでしたが、「スマートフォンをお持ちでない方」の予約画面も用意されていました。「椎名林檎十五周年 党大会 平成二十五年神山町大会」と「椎名林檎 ちょっとしたレコ発 2014」では転売防止のためチケットは当日に発券されるため、事前に発送されませんでしたが、さすがに今回は大阪城ホールのキャパシティでは無理ということでしょう。12月頃にチケットが届きました。
グッズ購入
今回のツアーも特殊開発グッズが製作されました。SR猫柳本線によると「今回のラインナップは、ツアータイトルやニューアルバム『日出処』の世界観に合わせた、輝きに満ちた堂々たる商品ばかり。」とのこと。
開場前販売は13時から開始されました。15時頃に大阪城ホールに到着しましたが、今回は待ち時間なしで余裕で買えました。「東京事変 Live Tour 2012 Domestique Bon Voyage」ではとんでもない大行列でしたが、ずいぶん人数が減って拍子抜け。ポスター「ゴッデス様」「お天道様」の丸まったポスターの筒を持っている人が多かったです。
恒例の商品お買上明細票(レシート)下部のメッセージは、「今日は東京勤めの彼とライブ参戦。いまではすっかり大阪弁を使わなくなったいけずな彼を、手旗でしばく。」で、ライヴの内容を予告するような記載でした。「大阪弁」と書いてあるので、ライヴ会場によってメッセージが違うのかもしれません。以下のグッズを購入しました。今回は恒例の「手旗」がひさびさに復活しました。数量限定グッズもありました。なお、2015年2月から通販でも販売されました。
・「手旗ペガズ」(300円):手旗は「椎名林檎 ちょっとしたレコ発 2014」では制作されませんでしたが、今回再びラインナップされました。しかも今回は手旗が2種類あります。「ペガズ」とは「ペガサス」の意味でしょう。水色地に、ピンク色で中央に丸が描かれ、放射線上に線が広がっています。SR猫柳本線では「太陽と2匹の天馬をモチーフとした、晴れがましいデザインです」とのコメント。
・「手旗エキス‘14」(300円):もうひとつの手旗です。「椎名林檎(生)林檎博'08 〜10周年記念祭〜」で発売された「手旗エキス」とほとんど同じです。SR猫柳本線によると「2008年の"林檎博"で配られた名作「手旗エキス」のリ・アレンジ版。前作との違いは、生という字の1画目のはらいが、まるで羽のようになっている点のみ」とのこと。数量限定でした。
・バッヂ「エキスポ徽章‘14」(400円):手旗ペガズに似たデザインに「RINGO EXPO 14」と書かれた逆三角形のバッジです。包装袋には「MADE IN CHINA」のシールが貼ってありました。
・ステッカー「逆襲の切り札」(400円):ステッカーシールが8枚。黒猫堂ロゴの黒猫の背中にペガサスの羽根が生えたシール、「エキスポ徽章‘14」と同じデザインのシール、「手旗エキス」の(生)の部分が拡大された円形のシール、「ありあまる富箱」の蓋のデザインに似たシール、アルバム「日出処」のジャケットのシール、「SRHIT」と書かれたエフェクターの写真(ProCo RAT2のパロディ)などでした。
・記念缶「ありあまる富箱」(5000円):数量限定。「椎名林檎(生)林檎博'08 〜10周年記念祭〜」の「デケード詰め合わせ"Ringo BoX"」と同じようなコンセプトなのか、いろいろなアイテムが少しずつ入っていますが、ガラクタ箱感は否めません。あまり実用的ではないでしょう。「SUNNY」「RINGO EXPO 14」と描かれた長方形の缶に入っています。中身は、マスキングテープ2種(ペガサス(青)とSUNNY(赤)の紙テープ)、記念コイン(「SUNNY 2014 RINGO EXPO 14」と刻まれたペガサスの金色のコイン)、クリップ10個(「SUNNY」の長方形のクリップが10個がマッチ箱のような箱に入っています)、クリスタル3Dオブジェ(林檎のアクリルオブジェで、正方形での透明のガラス)、木製カタカタキューブ(「手旗エキス‘14」やジャケット写真などが現れますが、シールの貼り方が雑)、ビニル製風呂敷(透明)。ワッペン・ミニペナント・小さな紙袋(いずれも「RINGO EXPO 14」とペガサスのデザイン)、厄年早見表(横長の紙で、「2014年つまり平成26年は、椎名林檎がはからずも厄年でした。」とのメッセージ入り)、ポストカード4枚、封筒4枚、ハガキサイズのクリアケース5枚、メモパッド180枚(「手旗エキス‘14」のデザインの赤色のメモ帳(切り離せるタイプ))。
・単行本「音楽家のカルテ」(1800円):これはライヴグッズではありません。スイッチ・パブリッシングから2014年12月25日に出版される本ですが、ライヴ会場で先行販売されました。ライヴ会場で購入すると、特典としてポストカードつき。 ポストカードのデザインは、本の表紙とほぼ同じでした。
逆襲の金太郎飴スペシャル
15:30からSR猫柳本線ポケット企画「ポケット会員全員出席! 逆襲の金太郎飴スペシャル」が行なわれました。新しい企画で、SR猫柳本線ポケット会員に特製金太郎飴が配布されました。場所はホール入口前のテントで、すでに100人くらいが並んでいました。当日発表のパスワードを入力して、「金太郎飴引き換え画面」を見せることで、参加できました。スタッフから「本日のパスワードは、ひらがなの「た」」とアナウンスされました。
特製金太郎飴の図案は全部で6種類(「年女」「日出処」「黒猫メヒカリ」「馬と林檎」「のぞみ以上」「ポケット」)。一般会員とひかり会員は3個、のぞみ会員とリニア会員は6個もらえました。「一般会員・ひかり会員」と「のぞみ会員・リニア会員」は並ぶ列が別でしたが、ほとんどの人が「のぞみ会員・リニア会員」に並んでいました。ポケット会員を1年以上続けている人が大半ということが分かりました。「一般会員・ひかり会員」と「のぞみ会員・リニア会員」で列を分けた理由は「のぞみ以上」の金太郎飴は「のぞみ会員・リニア会員」の箱にしか入っていないためのようです。
飴が入った黒い箱から1個ずつ6個の金太郎飴を取り出しました。結果は「のぞみ以上」が2個、「ポケット」が2個、「日出処」が1個、「黒猫メヒカリ」が1個でした。残念ながら「年女」と「馬と林檎」は当たりませんでした。ちなみに「馬と林檎」「年女の逆襲」「メルマガポケット」は当たりの飴で、「一粒万倍 ポケット逆襲クッキー」がプレゼントされました。また、ポケット特製メダルを持参すると「一粒万倍 ポケット逆襲クッキー」と交換できました。特製ポケットメダルは、「椎名林檎十五周年 党大会 平成二十五年神山町大会」の「椎名林檎十五周年記念 大会フェスタ」で獲得しましたが、食べるとなくなってしまうので、今回も交換しませんでした。余談ですが、ライヴ来場者が参加対象とされていましたが、チケットのチェックはされなかったので、ライヴに行かない人でも参加できたようです。
グッズが早く購入できて、思いのほか時間が余ったので、大阪水上バス「アクアライナー」で大阪観光。大阪城港から16時に出港する便に乗船して、「大阪城・中之島めぐり」を1時間堪能しました。
開場
18:00に開場。東口の玄関を入ったところに、チュートリアルの徳井義実から花が届いていました。椎名林檎とどういう関係か分かりませんでしたが、2014年11月8日に放送されたスペースシャワーTV「V.I.P.−椎名林檎−」でトークしたようです。徳井義実は椎名林檎ファンを公言しているとのこと。知りませんでした…。
ホール内の配置はアリーナの西端にステージがあるオーソドックスなセッティングでしたが、アリーナ席の中央にステージから後方に伸びる通路のようなスペースがあり、その両側には柵がありました。私の席はステージ向かって左側のスタンド席の最前列でした。場内はややスモークがかかっていました。
班勢調査おためし版
座席に「www.Yumebanchi.jp」と書かれた透明の袋が置かれていました。袋の中に「林檎班・会場アンケート 班勢調査おためし版」と書かれたチラシが入っていました。趣旨は「開演前の興奮抑えと気分転換に。今日の来場者の傾向がすぐに分かる。」とのこと。チラシに印刷されたQRコードを携帯電話に読み込むと、アンケート画面に飛びました。普段なら会場内では携帯電話の電源は切るように言われますが、その逆を行く企画です。林檎班会員以外でも来場者はだれでも参加できました。アンケート参加者から抽選で100名に特製ポケットティッシュ(アメニティセット”無事コレ名馬")の5個セットがプレゼントされましたが、私は当選しませんでした。公演日翌日まで参加できました。公演日によって画面が違ったようです。アンケート項目は15個で、いずれもラジオボタンかセレクトボックスで選択する回答方式で、自由記述欄はありませんでした。
アンケート結果の閲覧は公演日から7日間限定で,、参加した日の結果のみ棒グラフで表示されました。注目すべき回答を紹介しましょう。まず「性別」は男3:女7。女性が多いです。「今日は誰と一緒に来ましたか?」は、友達が約40%、一人が約25%、恋人またはパートナーが約15%、家族が約15%。一人で来ている人が意外に多い(4人に1人の割合)。「あなたは前回の林檎博である「椎名林檎(生)林檎博'08 〜10周年記念祭〜」(2008年)にも参加しましたか?」は、参加した人は1割以下。会場がさいたまスーパーアリーナだけだったので、関西人は行きにくかったということでしょう。「椎名林檎のニューアルバム『日出処』で、どの曲が一番のお気に入りですか?」は、走れゎナンバーが1位(約15%)、NIPPONが2位(約12%)、ありあまる富が3位(約10%)、自由へ道連れが4位(約10%)。タイアップがなかった「走れゎナンバー」が1位と言うのは意外ですが、アルバム発売前に先行配信された影響でしょうか。「椎名林檎のオフィシャルFacebookページをフォローしていますか?」はYESが約35%、「椎名林檎のオフィシャルツイッターアカウント(SR猫柳本線)をフォローしていますか?」はYESが約50%でした。アンケート結果からみると、椎名林檎のコアなファンばかりが来場していたわけではないことが分かります。
開演! (全体の感想は後述します)
※当日の公演を収録したDVD「(生)林檎博’14 ―年女の逆襲―」および2014年12月21日福岡公演を収録した「RINGO EXPO Professional Academic 2014」(後述) を観て補筆しました。
開演前のBGMは、空気音のようなノイズに近いような不思議な音楽で、飛行機が離陸するような生活騒音でした。場内が暗くなって、ステージ前の白い大きなスクリーンに、白黒映像で爆発するような映像が流れました(「年女のパンフ」(後述)には「SE:ビッグバン(爆発)」と書かれています)。椎名林檎が歌い始めて、1曲目は「今」。「椎名林檎十五周年 党大会 平成二十五年神山町大会」で初めて演奏されました。その時は歌詞は英語でしたが、今回の歌詞は日本語で、アルバム「日出処」にも収録されています。椎名林檎の歌声は聞こえますが、姿は見えません。伴奏はアコーディオンとベース。スクリーンには黒猫堂のロゴに続いて、「kronekodow presents」の文字や星空、「La contre-attaque de l'heroine(フランス語で「ヒロインの逆襲」)」などが映し出された後、出演者と担当パートが英語表記で映されました(「年女のパンフ」には「映画のOP的なムービー」と記載されています)。最後は「Starring Sheena Ringo」と表示されました。映画のオープニングのようです。「わたしを捕まえて頂戴ほら」まで歌うと、スクリーンに「椎名林檎 林檎博'14 −年女の逆襲−」「RINGO EXPO 2014」の文字が浮かび上がりました。大きな歓声と拍手。
「嗚呼なんて美しいの」でステージを遮っていたスクリーンが一気に上から下に落ちて、ステージの状況が明らかになりました。ステージ後方には一段高い壇上に弦楽器と管楽器を配置。向かって左側が弦楽器セクション(ヴァイオリン10、ヴィオラ2、チェロ2)。その後列にハープ(朝川朋之)とパーカッション(高田みどり)。向かって右側は管楽器セクション(トロンボーン3、トランペット3、後列にサックス3(アルト、テナー、バリトン各1))、その後列にパーカッション(MATARO)。総勢33名が正面を向いて演奏します。衣裳は深緑色の軍服のような衣装でした。中央にモニターがあり、弦楽器と管楽器を取り囲むようにして、モニターは全部で5ヶ所ありました。
ステージ上は向かって左からピアノ(ヒイズミマサユ機)、アコーディオン(佐藤芳明)、ギター(浮雲)、ギター(竹内朋康)、ベース(鳥越啓介)、ドラムス(みどりん)の順。バンドメンバーの衣装は白と黒のボーダーの長袖シャツでした。元東京事変の浮雲が「東京事変 “DOMESTIC!” Just can't help it.」以来ひさびさの登場。ヒイズミマサユ機は東京事変では「H是都M」名義でしたが、今回はPE'Zでの名前と同じです。なお、同じ東京事変でも浮雲とヒイズミマサユ機の共演は加入時期が異なるためライヴでは初めての共演です。竹内朋康は椎名林檎の兄の椎名純平がボーカルを務める「Dezille Brothers(デジルブラザーズ)」でギターを担当しています。「RISING SUN ROCK FESTIVAL 2008 in EZO」でも椎名純平の伴奏をしていましたが、椎名林檎との生共演は初めてでしょうか。
3番の「これ以上は有り得ないわ」で、椎名林檎が登場。なんとアリーナ後方から船(箱舟らしい)の上に立って歌いながら登場しました。中央に通路のようなスペースがあったのは、この船が後方からステージまで通るためでした。船は電動で動いているようです(「年女のパンフ」の設計図を見ると、車輪がついています)。椎名林檎の衣装は太古の日本神話に出てきそうな創世主のような出で立ちで、大きな帽子をかぶっています。「ノア」の日本版でしょうか。「今」の歌詞に登場する「赤、青、黄色」が取り入れられています。なお、今回のライヴの衣装は「年女のパンフ」によるとネーミングがつけられていて、この衣装は「天地創造」とされています(詳しくは後述)。観客は想像を超える演出に大歓声。手旗が水色の照明が当たって、まるで波のように見えました。すごくきれい。完成度の高い演出に早くも圧倒されました。
2曲目は「葬列」。ライヴでは「東京事変 DOMESTIC! Virgin LINE」で演奏されて、今回が2回目です。まさかこの曲がライブでまた聴けるとは思いませんでした。「東京事変 DOMESTIC! Virgin LINE」は東京事変第2期の最初のステージで、今回もThe Mighty Galactic Empire(後述)として初めての演奏で、何かを始めるメモリアルなライヴで演奏されるということでしょう。椎名林檎がステージ後方から歩いて登場。早くも衣装チェンジ(「年女のパンフ」によると文明開化)で、黒色のポンチョとヘッドドレスという一転してシンプルな衣装です(「年女パンフ」のデザイン画には「ジョーゼット」の文字が見えます)。斎藤ネコが佐藤芳明とヒイズミマサユ機の間に譜面台を立ててヴァイオリンソロ。先ほど船が通った中央のスペースに白い球(「年女パンフ」にはニンジャーライトと記載されています)が現れて下から上に動きました。現代技術でこんなことができるなんてすごいと客席から見たときは思いましたが、DVDで見ると球は紐から垂らされて動いていたようですね。間奏で佐藤芳明でドラを叩きました。椎名林檎は「何處にも桃源郷が無いのなら」は語尾を上げて歌いました。エロい。「おつくりいたしましょう」からは佐藤芳明と浮雲がバックコーラス。椎名林檎は両手を胸のところで合わせて拝むように歌いました。3番の「偖(さて)は、こんな輪廻と交際をする業が」からは斎藤ネコのヴァイオリンソロと男性メンバーがバックコーラス。後奏は爆音がすごい。斎藤ネコも激しく弓を動かしてヴァイオリンソロ。アルバム「加爾基 精液 栗ノ花」とは違って、テンポ感を維持したまま盛り上がります。素晴らしいアレンジです。モニターには「RINGO EXPO 年女の逆襲 2014」が赤色で激しく明滅。暴風が横殴りで吹き荒れるような映像。椎名林檎はやはり本物のアーティストだと実感しました。この2曲でノックアウトされました。「逆襲」のライヴタイトルにふさわしい裏切られ方でした。
3曲目は「赤道を越えたら」。アルバム「日出処」に収録されています。前奏で椎名林檎がMC。「おじゃましております。みなさん、年女の逆襲、大阪冬の陣へようこそ」と挨拶しました。ちなみに、福岡公演では「九州博多のみなさま、ただいま逆襲に帰ってまいりました。本当に限られた時間ではございますけれども、どうぞよろしくお願い申し上げます」と話しました。椎名林檎はタンバリンを叩きながら歌いました。前奏と間奏はトロンボーン(村田陽一)のソロ。ちなみに、福岡公演の間奏では高音でソロを演奏。中央のモニターには椎名林檎と浮雲が交互に映って、まるでデュエット曲のような扱いです。DVDで見ると、この曲は浮雲が前奏からギターを弾かずに、タンバリンを叩きながらバックコーラス。佐藤芳明もキーボードを弾いています。弦楽器セクションはお休み。
4曲目は「都合のいい身体」。「椎名林檎十五周年 党大会 平成二十五年神山町大会」「椎名林檎十五周年 班大会 平成二十五年浜離宮大会」でも演奏されました。冒頭から管楽器と弦楽器が加わって華やか。スクリーンにはアニメーション。DVDで見ると「Now I'm in misery I like big histories」「But I'm in misery」は浮雲、佐藤芳明、みどりんが歌っています。佐藤芳明は引き続きキーボードを演奏。最後に中央のモニターに「Tsugou」(=都合)の文字が筆記体で現れました。
5曲目は「やっつけ仕事」。椎名林檎はギターを持って歌いました。速いテンポで、嘉穂劇場で行なわれた「座禅エクスタシー」のノリに近い。弦楽器と管楽器の伴奏はなく、バンドだけの演奏でしたが、前よりもすごくパワーアップしました。DVDで見ると、ヒイズミマサユ機が立ち上がってピアノを弾いています。佐藤芳明は引き続きキーボード。
6曲目は「走れゎナンバー」。アルバム「日出処」に収録されています。椎名林檎はギターなし。この曲も弦楽器と管楽器の伴奏はなし。前奏と間奏はフルートソロ(テナーサックス奏者が演奏)。ヒイズミマサユ機がキーボードを演奏。鳥越啓介はエレクトリック・アップライト・ベースを演奏。浮雲と佐藤芳明はバックコーラスを担当。浮雲はカウベルを叩いています。佐藤芳明は両手に球のような楽器を持って振っていますが、おそらくアサラトでしょうか。初めて見る楽器です。モニターには道路を走る赤い車のアニメーションが映し出されました。車のナンバープレートは「わ 04-17」でした。「04-17」は椎名ということでしょう。椎名林檎はステージ右まで歌いながら歩いて行き、「決して捜さないで。」まで歌うと床下に消えました。せり(エレベーター)が設置されていました。「椎名林檎(生)林檎博'08 〜10周年記念祭〜」と同じ演出です。
7曲目は「渦中の男」。TOKIOへの提供曲で、アルバム「逆輸入 〜港湾局〜」に収録されています。映像が流れて、モニターに椎名林檎とAya、Bambiが現れました。日本語の訳詞も表示されました。この曲は椎名林檎はステージ上では歌っていません。衣装チェンジの場つなぎでしょう。上田剛士による打ち込みと、バンドと弦楽器セクションのコラボレーションです。会場ではスピーカーが少し混濁気味で、椎名林檎の歌声がノイズ混じりのため、何を演奏しているのか少し分かりにくかったですが、DVDではうまく収録されています。間奏は斎藤ネコのヴァイオリンソロ。管楽器セクションはお休み。
休みなく、8曲目は「遭難」。椎名林檎が茶髪にウェディングドレスのような衣装(「年女のパンフ」によると心中未遂)で登場。「椎名林檎十五周年 党大会 平成二十五年神山町大会」「椎名林檎十五周年 班大会 平成二十五年浜離宮大会」と同じように落ち着いたテンポで演奏されました。アコースティックな編成で、ピアノ、アコーディオン、ベース、ドラムスによる演奏で、弦楽器と管楽器の伴奏はなし。浮雲はカウベルを演奏。竹内朋康は卵サイズのマラカスを右手で演奏。モニターには水中で空気がぶくぶくしている映像が流れました。佐藤芳明がピアニカのような音色でアコーディオンを演奏。
休みなく、9曲目は「JL005便で」。アルバム「日出処」に収録されています。打ち込みの曲に弦楽器セクションが伴奏しました。モニターに飛行機が離陸する様子や滑走路の映像が流れました。歌詞は英語で、日本語の訳詞が表示されました。箱舟が通った中央のスペースに青い球が集まり、上下に動きました。ダンサー(AyaとBambi)2名が白装束で登場して、椎名林檎の周囲で仏頂面で踊りました。「And you do it all the time(あなたの口から漏れる呟き)」の前で、左右のセリでステージ下に消えました(客席からは気づきませんでした)。また、「Why won't time stand still(どうか、時間を操作させて!)」の後で、椎名林檎が左手でマイクスタンドを後方に放り投げています。意外と軽いんですね。なお、福岡公演では大阪公演よりも少し早い「I don't know how to hide you」の後でマイクスタンドを投げましたが、何かにぶつかってしまったようで、椎名林檎が腰をかがめてコードを手繰り寄せてマイクを手にしています(映像が遠景なので詳しくは分かりません)。そのため、その間の「And you do it all the time Why won't time stand still」が歌われていません。珍しいアクシデントです。
弦楽器の伴奏が続いて、休みなく10曲目は「私の愛するひと」。この曲もステージメンバーと弦楽器セクションによる演奏。ほとんどの歌詞は日本語ですが、日本語歌詞がモニターに映りました。椎名林檎は手旗ぺガスを左右に振りました。男声コーラスが「椎名林檎 ちょっとしたレコ発 2014 〜大阪港へ逆輸入〜」よりもいい。練習の成果が見えました。浮雲がクラベスを叩いています。間奏では椎名林檎が「ベース」「ピアノ」とつぶやくような声でソロを紹介。最後は衝撃音で終わりました。
11曲目は「禁じられた遊び」。「椎名林檎 ちょっとしたレコ発 2014 〜大阪港へ逆輸入〜」でも歌われました。ステージメンバーと管楽器セクションで演奏。管楽器と弦楽器の後ろで赤色灯が光って、椎名林檎は途中で座り込みながら歌いました。椎名林檎は叫ぶように歌いました。ストロボ効果もきれい。
みどりんとパーカッション2名とトロンボーン1名による行進曲風の前奏の後、12曲目は「暗夜の心中立て」。石川さゆりへの提供曲で、石川さゆりのシングル「暗夜の心中立て」(2014年4月2日発売)に収録されています。セルフカバーで、ライヴでは初めて演奏されました。歌詞が中央モニターに表示されました。伴奏は弦楽器セクションも加わって全員で演奏。金管楽器が強烈でシンフォニック。下降グリッサンドもあって、これはすごい。やられました。間奏は客席では管楽器と弦楽器が合っていないように感じましたが、DVDでは違和感ありませんでした。椎名林檎は「判るざんせう」まで歌うと、中央のエレベーターでゆっくりステージ下に消えました。DVDで見ると軽く嗚咽しています。
13曲目は「BETWEEN TODAY AND TOMORROW」。アルバム「浮き名」に収録されています。ヒイズミマサユ機のピアノソロに続いて、ヴァイオリンが狂った音程で演奏。途中から斎藤ネコが登場。譜面台付きで、ソロを演奏しました。この曲はインストゥルメンタルで、歌詞がありません。後半からアコーディオンも加わりました。モニターには今演奏している奏者(ヒイズミマサユ機、斎藤ネコ、佐藤芳明、弦楽器セクション)が炎に包まれる映像が映されました。おそらく別撮りでしょう。
14曲目は「決定的三分間」。栗山千明への提供曲で、アルバム「逆輸入 〜港湾局〜」に中山信彦のアレンジで収録されています。椎名林檎のライヴでは初めて演奏されました。「逆輸入 〜港湾局〜」に収録された中山信彦のアレンジをベースにした演奏でした。椎名林檎がAyaとBambiを両脇に従えてステージ後方に再登場。オレンジ色の帽子に、オレンジ色のスチュワーデスのコスチューム(「年女のパンフ」によると任務遂行)でした。ステージ後方の床がせりあがって、階段に変身。椎名林檎は拡声器を持って歌いました。中央のモニターには英語の歌詞がアルファベットで大きく映り、右端には日本語の訳詞が表示されました。歌詞を面白く見せる工夫がなされていました。「Take the chance, take a shot」で「shot」のエコーがかかりました。佐藤芳明がチャイム(チューブラーベル)とドラを担当。浮雲がキーボードを担当。鳥越啓介はエレキベースを演奏。管楽器セクションはお休み。
後奏で「02:58:00」と刻まれた左手の手首がモニターに現れたと思ったら、「03:00:00」となって、 休みなく、15曲目は「能動的三分間」。わずか数秒ですが、映像がよくできています(DVD「RINGO EXPO Professional Academic 2014」でよく確認できます)。秒数がどんどん減っていきました。今回は小さなタイマーが無数に表示され、モニターを右から左へ流れていきます。タイマーの他には「明日の全国的に晴れるでしょう。」「交通安全運動推進中」「各駅に停まります。」「強風注意」「東証一部上場」「24時間オープン」など、歌詞とは関係がないニュースのような文字が混じっていました。「能動的な三分間をお過ごし下さい」はおもしろい。浮雲が椎名林檎の隣まで出てきて、一緒に手旗ぺガスを振りました。この曲はバックボーカルが重要な曲なので、浮雲なしでは歌えない曲です。ライヴで演奏されたのも「東京事変 Live Tour 2012 Domestique Bon Voyage」以来でした。DVDで見ると、佐藤芳明も歌っています。管楽器セクションも加わって全員での演奏。いつもよりも音程が低く、縦ノリの拍感を弱めてシンコペーションを効かした歌い方でした。後半の英語歌詞の訳詞は日本語訳詞がモニターに表示されました。最後は「ピー」の音とともに、「00:00:00」と表示されました。
休みなく、16曲目は「ちちんぷいぷい」。アルバム「日出処」に収録されています。リンゴのマークがモニターに表示されました。佐藤芳明もキーボードを弾いています。間奏では客席から「RINGO」コール。モニターにも「RINGO」と出ました。全員での演奏でCDよりも盛り上がりました。途中からAyaとBambiがまた登場。椎名林檎が右手に剣(ブロードソート?)を持って、「さあ此処からは止どめ!ご覚悟」で剣を客席に向けて振りました。ここでパウゼを入れて、アリーナ席後方からテープが発射。後方の天井から、紙吹雪が舞い降りました。
休みなく、17曲目は「密偵物語」。アルバム「三文ゴシップ」に収録されています。歌詞は英語です。椎名林檎似の女性のアニメーションがモニターに表示されました。椎名林檎はこの曲のみサングラスをつけて歌いました。「Oh 009, do try to be more careful this time.(ああ009、あとはあんたさえしっかりしてくれたら)」「マイクを前にして〜」「You're insufferable, 009. I will not allow such sloppy execution next time.(イケてんだかイケてないんだか…009。役立たずに用はねえよ!って、毎回云ってるね)」は録音の声で歌っていません。「マイクを前にして〜」の歌詞は、モニターの下段に白字で流れました(DVD「RINGO EXPO Professional Academic 2014」を見て気がつきました)。伴奏は弦楽器も管楽器も全開でにぎやか。間奏は佐藤芳明のキーボードソロとヒイズミマサユ機のピアノソロ。ストロボ効果もすごい。AyaとBambiも引き続き椎名林檎の周囲で踊りました。
休みなく、18曲目は「殺し屋危機一髪」。アルバム「浮き名」に収録されています。前奏の終わりで、椎名林檎がピストルを一発発射しました。モニターには弾丸でガラスが割れる映像。映像の使い方がうまいです。「危険でHな玄人」まで歌うと、かけていたサングラスを床に放り投げました。中央のモニターには「XTC エクスタシー」「致命傷 CHI,MEI,SHO」など、歌詞の一部が表示されました。伴奏は弦楽器も管楽器も加わって全員で演奏。佐藤芳明は引き続きキーボードを担当。間奏はテナーサックスとトランペットのソロ。椎名林檎はステージ左に移動。「敵か味方かなんてまあ 尤も時と場合に依るわ」まで歌うと、エレベーターで下に消えました。
休みなく、19曲目は「望遠鏡の外の景色」。「椎名林檎 ちょっとしたレコ発 2014 〜大阪港へ逆輸入〜」で演奏されましたが、今回はアルバム「逆輸入 〜港湾局〜」に収録されている村田陽一のアレンジです。全員で演奏。中央のモニターに「THE MIGHTY GALACTIC EMPIRE(銀河帝国軍楽団)」のメンバー紹介が映りました。管楽器セクション→弦楽器セクション→バンドメンバーの順に、モニターに映った奏者が演奏を披露。楽屋入りを撮影したのか私服姿です。「椎名林檎十五周年 党大会 平成二十五年神山町大会」の「熱愛発覚中」に似た趣向です。ヒイズミマサユ機の英語表記は「Hiizumimasayu-KI」でした。浮雲が映ると大きな歓声(英語表記は「Ukigmo」)。最後に椎名林檎がステージに再登場。ピンク色の髪に、衣裳は赤のラインが入った白いロングコートに白いロングブーツ(「年女のパンフ」によると輪廻転生)でした。「me olvide de todo.」と歌いましたが、モニターの日本語訳詞では「ぜんぶ忘れちゃった」と訳されました。まったくの余談ですが、この曲が使われた野田秀樹の舞台「エッグ」が大阪でも2015年3月に再演されましたが、チケットが取れませんでした。残念。
20曲目は「最果てが見たい」。石川さゆりへの提供曲で、石川さゆりのアルバム「X -Cross II-」(2014年4月23日発売)に収録されています。「京都音楽博覧会2014 IN 梅小路公園」でも歌われました。今回は2015年5月13日に配信限定でリリースされた椎名林檎が歌った「最果てが見たい」とほぼ同じアレンジ(演奏者名は明記されていません)に、弦楽器セクションが加わりました。前奏で佐藤芳明がチャイム(チューブラーベル)を叩きましたが、このチャイムは配信限定シングルにはありません。歌詞は日本語ですが、モニターに表示されました。鳥越啓介のエレキベースと浮雲のギターが効いています。間奏は浮雲のソロ。ヒイズミマサユ機はキーボードを演奏。前奏と後奏でモニターに「?Donde quiere estar mi alma viajero?(「最果てが見たい」のスペイン語訳)」が筆記体で表示されました。
休みなく、21曲目は「NIPPON」。アルバム「日出処」に収録されています。「京都音楽博覧会2014 IN 梅小路公園」でも歌われました。引き続き弦楽器セクションが加わっての演奏。佐藤芳明がチェアホーンを吹きました。椎名林檎はギターを演奏。浮雲と佐藤芳明がバックコーラス。鳥越啓介は引き続きエレキベースを演奏。AyaとBambiが椎名林檎と同じ衣装で、「手旗エキス‘14」を両手に持って応援団のように腕を大きく動かしました。ヒイズミマサユ機がノリノリでキーボードを演奏。間奏の前に椎名林檎が「大阪、カモーン」と叫びました(福岡公演でも絶叫していますが聴き取れません)。間奏は椎名林檎がずっと高音でギターを弾きました。中央のモニターには、青い空にたなびく日の丸が大きく映りました。終盤の英語歌詞(Hurray!〜)は、浮雲と佐藤芳明が歌い、日本語訳詞が映りました。
大盛り上がりのまま、休みなく、22曲目は「自由へ道連れ」。アルバム「日出処」に収録されています。椎名林檎はギターを降ろして、拡声器で「行くでー!」と一言。1曲目「今」で使った台に乗って、歌いながらアリーナを前後に往復しました。足元にはスケボーがありました。ジャニーズのコンサートのような演出です。感性が若い。DVD「RINGO EXPO Professional Academic 2014」を見ると、スケボーをこぐように片足を上げています。椎名林檎は声をつぶしたような歌い方。引き続き弦楽器セクションが加わっての演奏。浮雲がバックコーラス。鳥越啓介は引き続きエレキベースを演奏。間奏は椎名林檎の「ギター」の声に続いて、浮雲、竹内朋康の順にギターソロ。「生きている証は〜」は、椎名林檎がステージに戻って、そのまま拡声器で歌いました。AyaとBambiは今度は「手旗ぺガス」を両手に持って腕を大きく動かしました。椎名林檎は最後に「ありがとう」と叫びました。
浮雲が黒のジャケットを羽織って、「お待ちしておりました。いらっしゃいませ。キャバレー「ボンボヤージュ」へようこそ」と早口で話しました。前曲から急に雰囲気が変わったので、何が始まったのか理解できませんでしたが、23曲目は「流行」。アルバム「三文ゴシップ」では、ヒイズミマサユ機が編曲・wurlitzer、竹内朋康がguitarとしてクレジットされています。この曲がライヴで演奏されたのは初めてでしょう。「BON VOYAGE」とは東京事変解散コンサートとなった「東京事変 Live Tour 2012 Domestique Bon Voyage」のことでしょうか。モニターには「SUGAR&SPICE」「RINGO EXPO」「BON VOYAGE」「GIRL」の文字が点滅しました。セットにすごくお金がかかっています。椎名林檎が歌わない部分は右端のモニターに歌詞が表示されました。椎名林檎が「きっと憶えらんないでしょ」と歌い始めると同時に、白色のコートを脱いで金色のキャミソールドレス(「年女のパンフ」によると開店準備)に変わりました。浮雲と椎名林檎のデュエットは東京事変時代を思い出しました。ヒイズミマサユ機はキーボードを演奏。鳥越啓介はエレクトリック・アップライト・ベースを演奏。間奏は竹内朋康が前まで出てきてギターソロ。弦楽器セクションと管楽器セクションも加わって盛り上がりました。
休みなく、24曲目は「主演の女」。PUFFYへの提供曲で、アルバム「逆輸入 〜港湾局〜」に収録されています。「椎名林檎 ちょっとしたレコ発 2014 〜大阪港へ逆輸入〜」でも歌われました。AyaとBambiが後ろでレオタードのような衣装で踊りました。頭から長い角が生えています。アルバム「逆輸入 〜港湾局〜」は大友良英編曲(名アレンジ!)でしたが、今回はアレンジが異なりました。村田陽一のアレンジも違った魅力があります。大友良英アレンジよりもテンポが少し速い。全員で演奏で、間奏では椎名林檎が背中にペガサスのような白い羽根を背負いました。『ROCKIN'ON JAPAN』(2015年2月号)によると、椎名林檎の動物占いがペガサスというのが関係しているかもしれないとのこと。「突き抜けたいの」で椎名林檎がスカートを脱いで、キラキラのレオタードになりました。自ら身体を張っています。小林幸子のような演出です。なお、福岡公演はここではスカートを脱ぎません。
全奏のなか、椎名林檎のMC。ただし、客席からはよく聴こえませんでしたが、DVDで確認すると「みなさま、ようこそ。ここまで我々の逆襲へお伴くださいました。最後、この曲一発お付き合いください。今日はどうもありがとう」と叫びました。福岡公演でもほぼ同じで、「みなさま、ようこそ。ここまで我々の逆襲へお伴くださいました。最後とどめの一発。どうもありがとう」。
25曲目は「静かなる逆襲」。アルバム「日出処」に収録されています。全員で演奏。福岡公演では前奏でスカートを脱ぎました。AyaとBambiが椎名林檎の左右でしっぽを振って踊りました。間奏は椎名林檎の「ギター」の声に続いて、竹内朋康のソロ。照明の文字は「RINGO EXPO」に代わって、「TSUTAYA」「STARBUCKS」になりました。歌詞にTSUTAYAやSTARBUCKSが出てくるからでしょう。ステージ後方の階段に男4名(左から、斎藤ネコ、ヒイズミマサユ機、佐藤芳明、浮雲)がエレベーター(せり)に乗って現れて、階段を一歩ずつ下りてきました。肩からバズーカ砲を担いでいます。ステージ前まで出てきて、「邪魔しないで」で客席に向かってバズーカ砲を撃つと、銀テープが発射しました。天井からは紙吹雪が舞いました。バーのBGMとして聴いているようです。「様見さらせ天晴よ東京」まで歌うと、椎名林檎がステージ後方から退場して、続いてメンバーも退場しました。暗転。
客席からはアンコールを促す拍手が続きました。金管楽器のファンファーレから始まって、中央のモニターに「GALACTIC / EMPIRE(銀河帝国軍楽団)」のロゴが映りました。バンドメンバーがロゴに向かって右手で敬礼(DVD「RINGO EXPO Professional Academic 2014」を見て気が付きました)。アンコール1曲目は「マヤカシ優男」。アルバム「三文ゴシップ」に収録されています。椎名林檎が再登場。先ほどの衣装に緑色のファーを首からかけていました(「年女のパンフ」によると閉店準備)。「アンコールどうもありがとう。あとちょっとだけお付き合いください」とコメント(福岡公演も同じ)。歌詞は英語で、サンバのようなノリ。椎名林檎は胸を揺らすようにして踊りました。管楽器セクションが加わりました(弦楽器セクションは全員退席)。浮雲がマラカスを演奏。佐藤芳明はトライアングルを演奏。前奏のバックコーラスは浮雲、佐藤芳明、鳥越啓介、みどりんの4人で歌いました。椎名林檎の「ピアノ」と指差して、間奏はヒイズミマサユ機のピアノソロ。速いパッセージを弾いて、パフォーマンスで魅せます。後半はドラムスのみどりんが立ち上がって盛り上げます。
椎名林檎のMC。「冬の陣へお越しのみなさん、どうもこんばんわ。ようこそいらっしゃいました。お目にかかれて光栄です。香港からもお越しくださったりとか、すごく遠くからもお運びいただいたようなことを先ほど、私はスケボー、さっきはスケボーだったんですけど、みなさまのもとへお邪魔した際に知りうることが、そのような出来事もございました。うれしいです。今宵お目にかかれたこと本当にうれしくて、これがずーっと続いてくれたらいいなと思っております。ですので、みなさんどうぞ心身健やかに。また何か演目持ってまいりますので、お越しいただけますか。ありがとうございます。本日はあと1曲だけお伴いただきたいと思います。今日はどうもありがとう」と話しました。香港から椎名林檎の知人が来場していたようですね。
ちなみに、福岡公演では「アンコールどうもありがとうございます、福岡のみなさん。ありがとうございます。ただいま帰ってまいりました。おひさしぶりでございます。事変の解散のときも福岡にはうかがえなかったですよね。たしか。違ったっけ。そうでしたよね、たしか。そいで、いつぶりやったかいな。もっともっともっと頻繁にうかがいたいんですけれども、帰ってきたいんですけれども、呼んでください。来年からはぜひどんどんどんどんお目にかかりたいと思います。今日はもうあの私たちの今日の演目はあと1曲、残すところあと1曲となってしまいましたけれども、またこのふるさとの地で。沖縄もぜひうかがいたいんです。お招きいただけたら、喜び勇んで馳せ参じます。ぜひいろんなところでお目にかかりましょう。今日はどうもありがとう」と話しました。地元だけあって方言も交えるなど椎名林檎の語り口がソフトです。観客も温かく見守っています。
アンコール2曲目は「ありきたりな女」。アルバム「日出処」に収録されています。ピアノソロの伴奏から始まりました。会場では気が付きませんでしたが、アコーディオンの佐藤芳明がピアノを弾いています。アルバム「日出処」でも佐藤芳明がピアノを弾いています。ギター(浮雲)、エレクトリック・アップライト・ベース(鳥越啓介)、ドラムス(みどりん)というシンプルなバンドによる演奏。間奏は浮雲のソロ。椎名林檎は「さよなら、あなた不在のかつての素晴らしき世界。 「GOODBYE!」」と歌い終わると、首にかけていたファーをステージに置いてステージ後方から退場しました。メンバーが後奏を演奏し終わると、暗転になりました。
ラストはエンドロール。「starring 椎名林檎」から始まり、「The Mighty Galactic Empire」のメンバーがモニターを下から上に流れました。メンバー紹介はこれで3回目ですが、今度は漢字でした。椎名林檎の夫君の児玉裕一は、general directorとしてクレジットされました。BGMは「BON VOYAGE」(作詞・作曲:浮雲)が録音で流れました。東京事変のCDボックスセット「Hard Disk」(2013年2月27日発売)に未発表曲として収録されています。浮雲が歌って、ヒイズミマサユ機(CDの表記ではH是都M)がピアノ伴奏。最後は「自作自演 椎名林檎」と表示され、ペガサスが描かれた「RINGO EXPO 14」のロゴマークが映りました。20:55に終演しました。終演後のBGMは椎名林檎が歌う「青春の瞬き」の英語歌詞。新録音でしょう。続いて「幸先坂」(日本語歌詞)が流れました。
DVD「(生)林檎博’14 ―年女の逆襲―」
2015年3月18日にライヴDVD「(生)林檎博’14 ―年女の逆襲―」がリリースされました。私が行った12月10日(水)の大阪公演2日目を収録しています。見どころが多すぎて会場で1回観ただけでは消化できなかったので、DVD化は大歓迎です。
今回は初回完全限定生産でした。「ケース付き3Dレンチキュラー・ハードカバー・ブック仕様」「年女のパンフ付」でした。3Dレンチキュラーは、見る角度によって2種類の写真が現れます。「年女のパンフ」は30ページを超える冊子で、内容盛りだくさん。箱船の設計図や大阪城ホールのステージ設営図、椎名林檎とAyaとBambiの衣装の写真とデザイン画、伴奏メンバーの写真などが掲載されています。箱船の設計図を見ると、箱舟の高さは3.054メートルとのこと。ホールの設営図は資料的価値が高い(カメラの位置も載っています)。前述したように椎名林檎の衣装は7種類あって、それぞれ「天地創造」「文明開化」「心中未遂」「任務遂行」「輪廻転生」「開店準備」「閉店準備」と名前がついています。また、スタッフ用の進行台本が1曲目の「今」だけ掲載されています。それによると、出演者(椎名、バンド、弦、管、ダンサー)、演出効果(LED映像、プロジェクター、字幕、階段、サービス映像、ニンジャーライト、レーザー)などチェックボックスで分かりやすく指定されていて、また、演奏中の秒数も細かく決まっています。できれば全曲の台本を見たいです。
特典映像などのおまけはなく、純粋なライヴ映像です。会場ではステージのズームアップ映像はあまり映されなかったので、DVDでは奏者の表情や細かな仕草がよく分かります。ライヴ中にクレーンカメラが動いていましたが、客席からはそれほど気になりませんでしたが、これだけ鮮明に撮影できているとはすばらしい。椎名林檎が表情豊かに歌っているのが分かります。笑ったり、泣いたり、にらみつけたり。計14台のカメラで撮影したようです。
DVD「RINGO EXPO Professional Academic 2014」
上記のDVD「(生)林檎博’14 ―年女の逆襲―」 とは別のもう1種類の別のDVD「RINGO EXPO Professional Academic 2014」が発売されました。2014年12月21日(日)の福岡公演を収録していますが、もともとはライブクルーが終演後に演出確認をするために固定カメラで撮影された映像とのこと。DVD「(生)林檎博’14 ―年女の逆襲―」の発売日(2015年3月18日)に配信された「林檎班 貴賓革命速報 第二百四十二報」で発表されました。「明らかに「愛好家用」であり「研究者用」という内容です。」とのこと。「猫キヲスク」か「好事家ストア」での通販限定の販売でした。林檎班会員は税込972円で、特製ステッカーが付きました。2015年3月25日から予約受付が始まって、5月上旬に届きました。ステッカーは2枚封入されていて、同じデザインですが、1枚はシール仕様になっています。円形で中央にペガサスが大きく描かれ、下部に「RINGO EXPO Professional Academic 2014」と書かれています。裏面はセットリストが書かれています。また、林檎班会員には細長いステッカーが封入されていました。会員番号と氏名に加えて、「Limited to Ringohan members」「fans are essentially researchers」「Label not to be sold separately」と書かれています。
収録時間は約113分で、開演前の客席のざわめきから始まって、終演後に「青春の瞬き」(英語歌詞)が流れてアナウンスが終わるまでを収録しています。箱舟が出てくるその後ろで撮影されていますが、固定カメラなのでズームアップはありません。客席後方で見ているような距離感です。それでもステージの5つのモニターが見渡せて、色鮮やかなモニター映像を楽しめます。こうやって見ると5枚のモニターで1つの作品と言えるほどの完成度です。よくできています。照明効果も楽しめます。ただし、プロジェクターからスクリーンに映写する際の光で、スクリーンが見にくいのが残念(特にオープニング映像)。さらに、大阪公演2日目のライヴ会場でも、DVD「(生)林檎博’14 ―年女の逆襲―」でも気がつかなかった演出が楽しめました(密偵物語)。また、福岡公演では上述したように、「JL005便で」で歌が中断する珍しいアクシデントがありました。客席のリアクションは大阪公演2日目と変わらないほどいい。
音質はDVD「(生)林檎博’14 ―年女の逆襲―」よりもかなり劣りますが、実際にライヴ会場で聴いた音響に近いでしょう。椎名林檎のパフォーマンスとしては、音を外していたり、音程がやや不安定だったりで、DVD「(生)林檎博’14 ―年女の逆襲―」に収録された大阪公演2日目のほうがいい出来です。
全体の感想
「年女の逆襲」というライヴタイトルにふさわしい完成度と充実度でした。「椎名林檎十五周年 党大会 平成二十五年神山町大会」「椎名林檎十五周年 班大会 平成二十五年浜離宮大会」「椎名林檎 ちょっとしたレコ発 2014 〜大阪港へ逆輸入〜」と伴奏が少人数でおとなしめのライヴが続きましたが、今回は管楽器と弦楽器をフルに活用して、まさに「逆襲」と言える心機一転ぶりでした。いい意味で裏切られました。会場もクラブのような盛り上がりで、イケイケのノリ。今回は手旗が大活躍でした。なお、ネットニュースによると、埼玉公演では「逆襲」の意味について、「私なりに今回は「逆襲』」っていうのがテーマでしたので……失礼かとは存じましたが、サディスティック気味にやってまいりました」との椎名林檎のMCがあったようです。
編曲は斎藤ネコと村田陽一。村田陽一によるアレンジが斬新で、金管が強力に鳴ってにぎやかな演奏が増えました。今までにない表現も聴かれました。村田陽一もトロンボーン奏者として演奏に参加しました。一方で、斎藤ネコはConductorとクレジットされていましたが、「椎名林檎(生)林檎博'08 〜10周年記念祭〜」のように指揮台もなければ指揮棒を持つこともありませんでした。ヴァイオリンソロとしての出番も極端に少なく、「葬列」「渦中の男」「BETWEEN TODAY AND TOMORROW」「望遠鏡の外の景色」の4曲だけでした(「静かなる逆襲」でのバズーカ砲発射を含めると5曲)。しかもずっとステージにいるわけではなく、演奏するときだけステージに譜面台が用意されました。これまでのライヴと比べると役割が軽くなって、あまり目立ちませんでした。
The Mighty Galactic Empireのメンバーは、バンドメンバー、弦楽器セクション、管楽器セクション、ダンサーの総称のようです。37名と書かれていますが、正しくは36名ではないでしょうか(AyaとBambiを除くと34名)。人数が多い割には重くならず軽めのサウンドでした。「椎名林檎(生)林檎博'08 〜10周年記念祭〜」の林檎博記念管弦楽団(64名)と高円寺阿波おどり振興協会(80名?)には及ばないものの迫力は十分でした。
バンドメンバーは、「椎名林檎十五周年 党大会 平成二十五年神山町大会」「椎名林檎十五周年 班大会 平成二十五年浜離宮大会」よりも増強されましたが、椎名林檎にとってはお馴染みのメンバーと言えるでしょう。鳥越啓介と佐藤芳明とみどりんは「椎名林檎 ちょっとしたレコ発 2014 〜大阪港へ逆輸入〜」にも出演しましたので、すでに常連の域に入りました。東京事変のメンバーだったヒイズミマサユ機と浮雲との共演が意外でした。二人に対する客席からの歓声も大きかったです。ともに東京事変脱退/解散後に椎名林檎と共演するのは初めてでしょう。一度別れてもまた共演したくなるというのは椎名林檎が吸引力あるアーティストであることの証でしょう。浮雲のバックコーラスがすごくいい。「能動的三分間」は安心して聴けました。後半で「ボンボヤージュ」が復活して、「流行」が聴けたのも意外な展開でした。ツインギター(竹内朋康、浮雲)の編成も椎名林檎のライヴでは珍しい。ヒイズミマサユ機もひさびさの共演で、今回はH是都M名義ではなく、PE'Zで名乗っているヒイズミマサユ機名義での出演でした。今回はメンバーが多かったせいか、「東京事変 live tour 2005 “dynamite!”」ほどはヒイズミマサユ機のパフォーマンスは目立ちませんでした。浮雲のほうが目立っていましたが、今回は少し遠慮したのかもしれません。
アコーディオンの佐藤芳明は大編成では埋もれてしまうためか、他の楽器を兼任していました。確認できただけで、ドラ、キーボード、アサラト、チャイム(チューブラーベル)、チェアホーン、トライアングル、ピアノを演奏しました。マルチな才能を披露しましたが、本業のアコーディオンは少なめ。ベースの鳥越啓介やハープの朝川朋之は存在感が薄い。パーカッションは3名(みどりん、高田みどり、MATARO)に増強されました。ちなみに、ダンサーのAyaBambiはBAMBI SATOとAYA SATOからなるダンスユニットで、二人は同性愛夫婦とのこと。アメリカで活動しているそうです。
また、視覚的に訴える演出も特徴でした。ダンサーの起用やステージ上のエレベーター(せり)で退場する仕掛けは「椎名林檎(生)林檎博'08 〜10周年記念祭〜」でもありましたが、今回は1曲目で箱舟に乗ってアリーナから登場し、スケボーで往復するなど、意外性を見せてくれました。歌詞をモニターに映して分かりやすく見せる演出も新機軸(決定的三分間、殺し屋危機一髪)。視覚的に訴える傾向が顕著でしたが、これは映像ディレクターを務める夫児玉裕一の影響でしょう。児玉裕一はDVD「(生)林檎博’14 ―年女の逆襲―」にも「LIVE VISION STAFF」のdirectorとしてクレジットされています。モニターはイメージ映像中心で、ステージのズームなどはあまり映りませんでした。曲のイメージにふさわしいかどうかは微妙ですが、演奏を邪魔しません。会場ではメンバーの表情などが分かればなおよかったでしょう。
椎名林檎の衣装は7種類もありました。「椎名林檎(生)林檎博'08 〜10周年記念祭〜」と同数で、これまでで一番露出度の高い衣装(開店準備)にも挑戦しました。
セットリストでは、ニューアルバム「日出処」からの選曲が多く、収録されている13曲から10曲が演奏されました。いろはにほへと、カーネーション、孤独のあかつきの3曲は演奏されませんでした。また、セルフカバーアルバム「逆輸入 〜港湾局〜」からも4曲(渦中の男、決定的三分間、望遠鏡の外の景色、主演の女)、アルバム「浮き名」から2曲(BETWEEN TODAY AND TOMORROW、殺し屋危機一髪)、「三文ゴシップ」から4曲(都合のいい身体、密偵物語、流行、マヤカシ優男)が演奏されました。さらに、石川さゆりへの提供曲2曲(暗夜の心中立て、最果てが見たい)も初めて披露しました。ちなみに、東京事変名義の曲は1曲(遭難)ありました。少しスピーカーの音量が大きめでした。今回は村田陽一が率いる管楽器セクションが強力で、静かな曲はほとんどありませんでした。
なお、『SWITCH』(2015年2月号)および『ROCKIN'ON JAPAN』(2015年2月号)に記事が掲載されました。
1.今 (作詞・作曲:椎名林檎)
2.葬列 (作詞・作曲:椎名林檎)
3.赤道を越えたら (作詞・作曲:椎名林檎)
4.都合のいい身体 (作詞・作曲:椎名林檎)
5.やっつけ仕事 (作詞・作曲:椎名林檎)
6.走れゎナンバー (作詞・作曲:椎名林檎)
7.渦中の男 (作詞・作曲:椎名林檎)
8.遭難 (作詞・作曲:椎名林檎)
9.JL005便で (作詞・作曲:椎名林檎)
10.私の愛するひと (作詞・作曲:椎名林檎)
11.禁じられた遊び (作詞:椎名林檎 作曲:伊澤一葉・椎名林檎)
12.暗夜の心中立て (作詞・作曲:椎名林檎)
13.BETWEEN TODAY AND TOMORROW (作曲:椎名林檎)
14.決定的三分間 (作詞・作曲:椎名林檎)
15.能動的三分間 (作詞・作曲:椎名林檎)
16.ちちんぷいぷい (作詞・作曲:椎名林檎)
17.密偵物語 (作詞:BROWN JACK 作曲:椎名林檎)
18.殺し屋危機一髪 (作詞:椎名林檎 作曲:椎名林檎・タブゾンビ)
19.望遠鏡の外の景色 (作詞・作曲:椎名林檎)
20.最果てが見たい (作詞・作曲:椎名林檎)
21.NIPPON (作詞・作曲:椎名林檎)
22.自由へ道連れ (作詞・作曲:椎名林檎)
23.流行 (作詞:椎名林檎・坂間大介 作曲:椎名林檎)
24.主演の女 (作詞・作曲:椎名林檎)
25.静かなる逆襲 (作詞・作曲:椎名林檎)
<アンコール>
E1.マヤカシ優男 (作詞・作曲:椎名林檎)
E2.ありきたりな女 (作詞・作曲:椎名林檎)