東京事変 “DOMESTIC!” Just can't help it.


   
      
2006年5月20日(土)19:00開演
2006年5月21日(日)18:30開演
フェスティバルホール

椎名林檎(Vox)、伊澤一葉(Key)、浮雲(Guitar)、亀田誠治(Bass)、刄田綴色(Drums)

座席:S席 1階 RIGHT EE列 17番(5月20日)
    S席 1階 RIGHT DD列 13番(5月21日)


2月の「東京事変 DOMESTIC! Virgin LINE」に続いて、東京事変が全国ツアー「東京事変 “DOMESTIC!” Just can't help it.」を行ないました。こんなに短いスパンでライヴツアーをやってくれるなんて、本当に感謝感激です。椎名林檎ソロ時代を含めてもかなり大規模なツアーで、北海道から沖縄まで全国ツアーの名にふさわしい17ヶ所21公演。期間も4月7日の鎌倉公演に始まり、5月30日の沖縄公演までほぼ2ヶ月に渡りました。
近畿地区では3公演がありました。4月30日(日)の京都公演(京都会館第一ホール)と、5月20日(土)&21日(日)大阪公演(フェスティバルホール)です。どちらもうれしい土日公演。チケットは指定座席ですが、あらかじめS席(6,500円)、A席(5,800円)、B席(5,200円)と席種が分かれているのが特徴です。

チケット確保
昨年12月から林檎班の会員になったので、会員対象の先行予約がありました。S席かA席を1人5公演まで申し込めたので、近畿3公演の京都(4/30)、大阪(5/20、5/21)のS席を申し込みました。抽選の結果、京都公演は「落選」、大阪公演は2日間とも「当選」という好対照な結果になりました。京都公演ではS席からA席への振替予約がありましたが、受付期間中に申し込むのを忘れていて確保できず…。それでも、大阪公演がちゃんと確保できただけでも、林檎班会員になっている価値はあります。早くも1月にチケットが確保できたので、のんびり公演日を待ちました。

特殊開発グッズ購入
今回のツアーの特殊開発グッズは、今までにない充実のラインアップ。しかも高価。「トランク"デジェル"」55,000円、「ネックレス"朱"」40,000円(※niigata model 雪国限定販売)、「ショルダーバック"ソヴェ キ プ"」18,000円、「ネックレス"黒"」18,000円、「ネックレス"白"」17,000円など、ちょっと手が出ない代物。また、アルバム「大人(アダルト)」に出てきた香水「オードトワレ"ADULT" POUR HOMME」と「"ADULT" POUR FEMME」は各4,000円。また、Tバックやボクサーパンツなどの下着も販売していました。
グッズの会場前販売は、ホームページの案内では「開場の2時間半前〜30分前」となっていました。20日の16:00頃にフェスティバルホールに着きましたが、すでに長蛇の列。列の最後尾は建物の外でした。15分ほど並んでようやく購入。「パンフレット"JUST CAN'T HELP IT"」3,000円、「バッチ"マメ孔雀"(赤・白)」各600円、「ステッカー"レ サン ソン"」500円を購入しました。

グッズで予習
開演までヒマなので、購入したグッズを確認。
「パンフレット"JUST CAN'T HELP IT"」 緑の表紙の上製本でA4より少し大きいサイズ。おかげでカバンに入りませんでした。見開きの右ページに東京事変のメンバーの写真が白黒写真で掲載。左ページは余白でところどころにフランス語の一文が載っていますが、 何が書いてあるのか分かりません。残念。フランス語が読める方は教えてください。
このページをご覧いただいた方から、日本語訳を教えていただきました。ありがとうございます。
浮雲「Il n'est point de secrets que le temps ne revele.」どんな秘密も、時とともに暴かれるのです。
伊澤一葉「La musique a sept letters,l'ecriture a vingt-huit notes.」音楽は七つの文字を持ち、文章は28の音符を持つ。
亀田誠治「Le soir de la vie apporte avec soi sa lampe.」人生の夕暮れは、おのずと橙火をたずさえてくる。
刄田綴色「Les parfums,les couleurs et les sons se repondent.」香りと色と音が答え合う。
暗号「Mais ou sont les neiges d'antan?」されど去年の雪、いま、何処?
椎名林檎「On ne nait pas femme:on le devient.」人は女に生まれるのではない。女になるのだ。
後ろのページに「東京事変 新作アルバム「大人(アダルト)」について」というページがあって、5人がそれぞれ寄稿しています。「東京事変 DOMESTIC! Virgin LINE」の「パンフレット ドキュメント・ファーストクラス」と違って、お遊び的な要素はなし。
「バッチ"マメ孔雀"(赤・白)」 小指サイズの小さなバッチ。もう少しサイズが大きいほうがよかったです。
「ステッカー"レ サン ソン"」 金色のシールが大小6枚。いたってシンプル。

開場
フェスティバルホールに戻ってみたところ、長蛇の行列ができていました。入場するのに並ぶなんてびっくり。入口で持ち物検査をしていたので、カメラを預けてホール内へ。座席は2日とも1階席の通路の後ろの席。S席だけあってなかなかいい席です。
ステージは緞帳が閉まっていて、緞帳(スクリーン)に十二単を着た女性の絵が映し出されていました。小倉百人一首に描かれていそうな感じの絵でした。誰の絵なのでしょうか。開演までの間、男性ボーカルによる洋楽が流れていました。

いよいよ開演! (全体の感想は後述します)
だいぶ経ってから場内が暗くなりました。観客が立ち上がっていよいよ開演。アルバム「大人」の「修羅場 adult ver.」の最後に収録されている効果音とともに、緞帳(スクリーン)に映し出されていた女性の絵がすぅっと消えて、代わりに雪が降る様子が映し出されました。ピアノの前奏に続いて、1曲目は「雪国」。雪が降るスクリーン越しに、ステージに立っている椎名林檎がスポットライトで照らされました。白い和傘を持って、白無垢を着ていました。1曲目から大熱唱で、「女が泣けば男は逃げる」「女が待てば男は黙る」はすごい歌詞だなと実感。この「雪国」は、「東京事変 DOMESTIC! Virgin LINE」では、エンドロールのBGMとして使われていましたが、今回のライヴの1曲目を予告していたようです。「凍えてしまわないように」まで歌うと、スクリーンが上ってステージの全容が姿を現しました。バンドは、ステージ中央の椎名林檎を囲むように配置されていて、左から、key(伊澤一葉)、bass(亀田誠治)、guitar(浮雲)、drums(刄田綴色)という配置。伊澤のピアノと刄田のドラムは、中央を向いているので、伊澤一葉は体の右半分、刄田綴色は左半分しかステージからは見えません。ドラムを右端に置くなんて変わった配置です。浮雲はポニーテール。刄田綴色は1日目はゴジラの背びれのように髪を固めてました。2日目は上下2段のポニーテールでした。ステージの周囲には反響板が設置されていました。雪国の後奏で、椎名林檎は和傘を持って舞いました。ステージ中央にかがんだと思うと、最後の一音でいきなり白無垢から青いドレスと黒いブーツに早着替え。まさに脱皮という表現がぴったり。あまりの早技にびっくりしました。
休みなしに、2曲目「現実を嗤う」へ。浮雲がバックコーラスをつけていました。
「大阪のみなさん、こんばんわ」という椎名林檎の短いMCの後、3曲目は「少女ロボット」。何の曲か分かりませんでしたが、調べてみたところ椎名林檎が「シーナ・リンゴ」名義で、ともさかりえに提供した作品です。2000年にリリースされたマキシシングル「少女ロボット」(TOCT-22060)に収録されていますが、現在は廃盤のようです。残念。こんな作品をともさかりえに提供していたとは思いませんでした。こんなにいい曲ならCDを買っておけばよかった。後悔。それにしても、まさか椎名林檎がともさかりえをセルフカバーするなんて考えてもいませんでした。3曲目に持ってきたのも、この曲を歌いたかった現われでしょう。椎名林檎はこの曲ではギターを弾いていました。ギターを弾く椎名林檎を生で見たのは初めてでちょっと感動。照明効果がど派手。
休みなしに、4曲目は「歌舞伎」。「東京事変 DOMESTIC! Virgin LINE」のときと同じく、歌詞がスクリーンに表示されました。また、メンバー紹介を兼ねて、メンバーの名前も表示されました。
5曲目「秘密」、6曲目「その淑女ふしだらにつき」を歌うと、椎名林檎が退場。
7曲目は「現実に於て」。伊澤一葉による長いピアノソロに続いて、8曲目は「顔」。ヴォーカルなしで、伊澤一葉のピアノがメロディーを弾いていました。日本語訳の歌詞がホリゾントに表示されました。この曲が収録されているシングル「群青日和」の歌詞カードでは、「殿」と「姫」との対話でしたが、このライヴは「男」と「女」になっていました。中央に映し出された一本の木が次第に葉が散っていって、1コーラス演奏が終わると最後に「もう我慢できない Just can't help it.」の文字が現れました。今回のライヴツアーのネーミングはここから取ったようですが、シングル「群青日和」の歌詞カードには「Just can't help it.」という歌詞はどこにもありません。何だったのでしょうか。ちょっとよく分からない演出でした。
休みなしに9曲目「入水願い」。椎名林檎が着替えて再登場。毛糸の帽子に、コート、マフラー、赤サッシュ、パンツスーツ、赤ハイヒールという衣装。コートは間奏中に脱ぎました。
10曲目は、「ミラーボール」。浮雲が「ミラーボールっていう曲をやります。聴いてください。」とMCで紹介しました。新曲だと思っていましたが、浮雲のバンド「ペトロールズ」のカバーだそうです。刄田綴色が叩くカウベルの音と「あーもうたまらない」という歌詞からはじまるサビが印象的。
11曲目「手紙」に続いて、12曲目は「サービス」。メンバー5人が前に出てきて拡声器を持って歌いました。メンバーがステージを走りまくって、客席は大盛り上がり。5人とも楽器を演奏しないので、伴奏は録音でした。2番まで歌うと、幕(スクリーン)が下りて、椎名林檎が前に出てきました。「御用」と書かれた提灯を持った和服姿の2人と、志村けんの変なおじさんのダンス。スクリーンには「WANTED」と指名手配された容疑者のように、4人の写真が映りました。その間に椎名林檎が客席になにか物を大量にまいていました。幕が上ると、男4人が白シャツと黒ジャージに着替えてました。「東京事変 DOMESTIC! Virgin LINE」同様、楽しいステージになりました。この曲は人気がありますね。
ここで、メンバーによるMC。まずは椎名林檎によるMC。客席からの「まわってー」の声に応えていつものように両腕を広げて回りました。椎名林檎が今回のライヴの衣装さんを紹介。師匠から独立して「水揚げ」された(=デビューした)という「杉山まゆみ」と、衣装さんではないがアシスタントということで「黒猫堂 谷口孔規(コウキ)」が紹介されました。2人はさっきの「サービス」で提灯を持っていた人でした。杉山まゆみはパンフレットには「STYLING CHIEF」として、谷口孔規は「A SECRETARY TO RINGO」として名前が掲載されています。以降は、1日目と2日目は違うMCだったので分けて書きます。
<1日目のMC> 椎名林檎が「熱いですね」とつぶやいた後、メンバー紹介。伊澤一葉は「大阪限定大阪事変」とか言ってました。浮雲はあまりしゃべらず。客席からは「ウッキー」の掛け声がかかっていました。亀田誠治は小さい頃に千里で過ごしたということで、「吹田市立千里第三小学校校歌」を伊澤一葉のピアノ伴奏で歌いました。会場は大盛り上がり。小学校の校歌をよく覚えていますね。「メガネ萌えー」という声もあがっていました。最後は「ドラムスコ」刄田綴色。今回のライヴでは親からの仕送りで生活しているというキャラ設定だそうです。力がありあまっているようで、「道頓堀」(グリコのネオン)、「通天閣」、「太陽の塔」、「くいだおれ人形」を逆立ちしたりして体で表現。なかなかおもしろかった。
<2日目のMC> 椎名林檎が「杉山まゆみの師匠は伊賀大介」という話をしていると、客席から「伊賀さんに今日会った」との声。しばらく椎名林檎と客席の会話が続きました。伊澤一葉は今日は体調を壊して、ホテルで寝ていたとのこと。声がしんどそうでした。浮雲のMCの途中で、椎名林檎が「浮雲と私は午年、あとの3人は辰年」と話したところ、客席からいろんな声が飛び交って、椎名林檎が午年は「偏差値がなくなった年」「ギリギリブルマだった」と興奮気味に話しました。亀田誠治は今日行った宝塚の話。手塚治虫記念館に行った。宝塚ファミリーランドがなくなっててしょんぼりした。その後、泉尾商店街(大正区)でたこ焼きを食べた。たこ焼き屋が多くてびっくりしたらしいです。また、そばを食べた。ゆで卵は食べなかったので「0ポク」とのこと。刄田綴色は客席からの「まわってー」の声に応えてバック転を披露。
椎名林檎が「今回は新しいバンドでのツアーということで、バンドと言えばコピー、コピーと言えばBOφWY」と前置きして、今回は「バービーボーイズを選んでみました」と紹介し、13曲目「C'm'on Let's go!」(BARBEE BOYS)を演奏。BARBEE BOYSについて何も知りませんでしたが、日本人アーティストとして初めて単独で東京ドーム公演を行なったロック・バンドとのこと。1992年に解散しています。東京事変と同じ5人組のバンドなので、今回選曲されたのかもしれません。刄田綴色の掛け声(1日目は「通天閣」、2日目は「たこ焼き」)にあわせて演奏スタート。KONTA(近藤敦)と杏子が交互に歌うダブルボーカルをそのまま浮雲と椎名林檎が歌っていたようです。BARBEE BOYS比較的初期の作品ですが、これがなかなかの名曲。浮雲と椎名林檎の掛け合いやハモリが最高。椎名林檎は歌い終わると退場。最後の「oh oh まだ間に合うぜ c'm'on oh oh この指とまれッ c'm'on 」では、浮雲と亀田誠治が歌い、客席に手拍子をうながしていました。ぜひもう1回聴きたいですね。
14曲目は「ブラックアウト」。椎名林檎は着替えて再登場。黒コートで登場しましたが、曲の途中でコートを脱いで白いドレスで歌いました。
15曲目は「本能」。懐かしい。最初の「I just want to be with you tonight I know that you want to be my babe」は拡声器で歌いました。最後はギターも弾きながら歌いました。
16曲目は「スーパースター」。ピアノソロからはじまって、最後は椎名林檎がタンバリンを叩きながら歌いました。
17曲目は「ダイナマイト」。椎名林檎が「ダイナマイト」とかわいい声で紹介。新しいアレンジで、浮雲と亀田誠治が「どぅんわか、どぅんわか、どぅんわか、どぅんわか、ダーイナマイト」という前奏を歌いました。椎名林檎は笛を吹いたり、ダンスステップを披露したりしました。「They oughta make you wear a sign of danger T-N-T」まで歌うと、2日目では椎名林檎が「大阪、もうかりまっかー」と客席に聞いて、客席から「ぼちぼちでんなー」の大合唱。椎名林檎は「おおきに」とつぶやきました。
18曲目は「修羅場」。これも新しいアレンジで、サビの部分がポップ調の軽いノリ。
19曲目は「御祭騒ぎ」。椎名林檎はステージで「東京事変 DOMESTIC! Virgin LINE」の特殊開発グッズのひとつ「手旗ドメス」を振りました。すると、客席からも「手旗ドメス」を持ってきている人が振っていました。熱心なファンですね。もちろん1日目よりも2日目のほうが「手旗ドメス」を持ってきた人は増えました。
20曲目は「喧嘩上等」。演奏前に刄田綴色が長い口上を話し、「これにて最後の曲になり候」と言いました。椎名林檎が「こっちの心根量らずと、」と口上を始めると、あちこちから「黒猫屋!」の掛け声がかかりました。「売ってやりんす上等よ」では、バンドの爆音と照明効果で、まるで歌舞伎の大見得を切るような感じ。かっこよかったです。1番を歌うと、2番に入る前に椎名林檎による口上があり、ものすごい爆音に発展。演奏後に椎名林檎が「ありがとう」と言ってメンバーが退場しました。

鳴り止まない拍手に応えてアンコール。メンバーが再入場。椎名林檎は麦わら帽子、グレーのノースリーブ、黒ズボン。男4人もTシャツで登場。
浮雲が、「みんな透明人間を歌いたくないか?」と客席に問いかけて、アンコール1曲目「透明人間」がスタート。椎名林檎は手旗ドメスを振って、客席に手拍子を促していました。
続いてアンコール2曲目は、「丸の内サディスティック」。椎名林檎は丸サステップを披露。亀田誠治のソロの前の椎名林檎の紹介は「師匠」ではなくて「誠治さん」でした。亀田誠治は細長いエレキベース(?)を弾いていました。椎名林檎が「上方のみなさん、ありがとう。機会があればまた来ます」というMCのあと「最後の曲」ということで、アンコール3曲目「落日」を演奏。椎名林檎はクラシカルギターを弾きました。意外に似合います。この曲は名曲ですね。最後の1曲にふさわしい。演奏後、椎名林檎はそのままクラシカルギターを弾きながら、ステージの前に進み出て、最前列の客にピックを渡しました。うおー、うらやましー。他のメンバーも退場。刄田綴色が客席にドラムの表面カバーを投げてました。ホリゾントに東京事変トレードマークの孔雀の羽根が少しずつ広がって、東京事変の文字が現れました。あっという間の2時間でした。

全体の感想
今回のライヴはコンセプトがよく分かりませんでした。特殊開発グッズを見れば手錠がキーアイテムのようですが、ステージ上で目立った演出はなし。演奏がよいので、気にすることはありませんが、なにかおもしろいストーリー性を期待していたのにちょっと残念。
前回の「東京事変 DOMESTIC! Virgin LINE」の大阪城ホール(11,200席)と違って、今回のフェスティバルホール(2,700席)ではスピーカーがかなり近い位置にありました。強奏での音圧がすさまじく、着ていたTシャツが震えるほど。椎名林檎の声の張りもすごかったですが、バンド(特にドラム)の金属音が強烈。男性的で鋭角的なサウンドでした。かなり耳に来ました。
今回は椎名林檎がギターを弾いてくれました。ギターを弾いた曲は、「少女ロボット」「歌舞伎」「ミラーボール」「手紙」「本能」「喧嘩上等」。やっぱり椎名林檎はギターを弾いている姿が似合います。
東京事変として活動するようになった「雙六エクスタシー」「Dynamite!」「東京事変 DOMESTIC! Virgin LINE」「東京事変 “DOMESTIC!” Just can't help it.」の4つのライヴを比較すると、第2期になってから、椎名林檎の着替えが増えました。「雙六エクスタシー」「Dynamite!」ではほとんど着替えがありませんでしたが、「東京事変 DOMESTIC! Virgin LINE」「東京事変 “DOMESTIC!” Just can't help it.」では、何度かステージに引っ込んでお色直しをしていました。演奏がよいので気にすることはありませんが、ファッションショーを見に来たわけではないので、ちょっと複雑。また、メンバーによるMCは、「Dynamite!」では多かったようですが、「東京事変 DOMESTIC! Virgin LINE」「東京事変 “DOMESTIC!” Just can't help it.」では、あまりありません。客席の盛り上がりを気にすることなく、マイペースで淡々と演奏が進んでいきました。新規加入した浮雲と伊澤一葉の意見が反映された結果でしょうか。
選曲ですが、第1期東京事変の作品(「現実に於て」「現実を嗤う」「その淑女ふしだらにつき」「顔」「サービス」「ダイナマイト」「御祭騒ぎ」)も気にせず演奏していました。ちなみに、「歌舞伎」「秘密」「手紙」「サービス」「ブラックアウト」「スーパースター」「修羅場」「喧嘩上等」「透明人間」「丸の内サディスティック」「落日」は、「東京事変 DOMESTIC! Virgin LINE」でも歌っています。よほどお気に入りの曲なんでしょう。逆に、アルバム「大人(アダルト)」収録曲のうち、「黄昏泣き」はまだライヴでは歌っていません。
今回の大阪公演は2日間とも、カメラが撮影している気配はありませんでした。ということは、DVDに収録されないということでしょうか。こんなに完成度の高いライヴなのにもったいない。特に「少女ロボット」と「C'm'on Let's go!」は、なんとしてももう一度聴きたいです。本当にDVDにしてくれませんか。お願いします。
次回のライヴはぜひ最前列の座席を確保したいですね。椎名林檎と握手できる機会があるし、ピックや物が飛んでくるしで最高のポジションでしょう。どうやったら前のほうの座席を確保できるのでしょうか。

1.雪国 (作詞・作曲:椎名林檎)
2.現実を嗤う (作詞・作曲:椎名林檎)
3.少女ロボット (作詞・作曲:シーナ・リンゴ)
4.歌舞伎 (作詞・作曲:椎名林檎)
5.秘密 (作詞・作曲:椎名林檎)
6.その淑女ふしだらにつき (作詞:Lorenz Hart 作曲:Richard Rodgers)
7.現実に於て (作曲:H是都M)
8.顔 (作詞:椎名林檎 作曲:晝海幹音)
9.入水願い (作詞・作曲:椎名林檎)
10.ミラーボール (作詞・作曲:浮雲)
11.手紙 (作詞:椎名林檎 作曲:伊澤一葉)
12.サービス (作詞:椎名林檎 作曲:H是都M)
13.C'm'on Let's go! (作詞・作曲:いまみちともたか)
14.ブラックアウト (作詞・作曲:椎名林檎)
15.本能 (作詞・作曲:椎名林檎)
16.スーパースター (作詞:椎名林檎 作曲:亀田誠治)
17.ダイナマイト (作詞:Tom Glazer 作曲:Mort Garson)
18.修羅場 (作詞・作曲:椎名林檎)
19.御祭騒ぎ (作詞・作曲:椎名林檎)
20.喧嘩上等 (作詞・作曲:椎名林檎)
<アンコール>
1.透明人間 (作詞:椎名林檎 作曲:亀田誠治)
2.丸の内サディスティック (作詞・作曲:椎名林檎)
3.落日 (作詞・作曲:椎名林檎)

2006.5.31記
2006.7.9更新




東京事変 DOMESTIC! Virgin LINE COUNTDOWN JAPAN 06/07-WEST-