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2006年2月21日(火)19:00開演 大阪城ホール 椎名林檎(Vox)、伊澤一葉(Key)、浮雲(Guitar)、亀田誠治(Bass)、刄田綴色(Drums) 座席:指定座席 Hスタンド 17列4番 |
伊澤一葉と浮雲が新たに加入した第二期東京事変の初ライヴツアー「東京事変 DOMESTIC! Virgin LINE」に行きました。椎名林檎(東京事変)のライブに行ったのは今回が初めてでした。
チケット確保
今回のライヴは東京公演(2006.2.19 日本武道館)と大阪公演(2006.2.21 大阪城ホール)の2回だけ。東京公演は日曜日なのに、なんで大阪公演は火曜日なんだと思いましたし、仕事の関係でこの時期は難しいと考えていたので、行くのをあきらめてました。しかし、DVD「Dynamite out」を見て、完成度の高さにびっくり。一転してなにがなんでもチケットを取ることに決めました。
2005年12月9日(金)の朝日新聞朝刊に、CNプレイガイド先行予約(大阪公演)の広告が掲載されました。ひたすら電話をかけまくってなんとかゲット。そしたら数日後に、すでにオーダーしていた@電子チケットぴあのプレリザーブにも当選してしまって、自動的にチケットが送られてきました。キャパシティが大きいだけあって、比較的簡単にチケットを入手することができたようです。座席を比較して、@電子チケットぴあのチケットを残して、CNプレイガイドのチケットはネットを通じて売却。
特殊開発グッズ購入
いよいよ公演当日です。18:00開場、19:00開演でしたが、このツアーのグッズ(特殊開発グッズ)が開場の2時間半前から販売されるということで、早めに大阪城ホールへ。15時頃に大阪城ホールに着きました。ホール入口前のテントでグッズを販売していました。すでにけっこう人が集まっていてびっくり。お互いヒマですなぁ〜。
11種類あったグッズの中から、「パンフレット ドキュメント・ファーストクラス」(2,500円)、「トラベラーズラベル」(500円)、「手旗ドメス」(300円)、「東京事変 大人(アダルト)オフィシャル・スコア・ブック」(2,900円)を購入。なかには大量に買い占めている人もいました。グッズはチケットがなくても買えました。
無事にグッズを買い終わった人は開演まですることがないので、ホール前の噴水に座ってタムロ。私もヒマなのでウロウロしていましたが、そのとき、ホールに入っていく制服姿の怪しい集団が…。思わず写真を撮りましたが、彼らの正体は本番で明かされることになります。
グッズで予習
開場までまだまだ時間があるので、大阪ビジネスパーク周辺の喫茶店でグッズを確認。
「パンフレット ドキュメント・ファーストクラス」 今回のツアー「DOMESTIC! Virgin LINE」のコンセプトが一目で分かりました。「DOMESTIC! Virgin LINE」を日本語に訳すと「国内初航路」というわけで、1ページ目に「DOMESTIC! Virgin LINE From Tokyo to Osaka」と書いてありました。飛行機や機内の写真が多く、東京事変の5人が「Our Crew」として紹介されています。刄田綴色のつけ眉毛&つけヒゲが笑えます。また別冊として「SAFETY INSTRUCTIONS(あなたの安全のために)」と「TOKYO INCIDENTS MENU(東京−大阪 夕食)」が付いています。私は飛行機に乗らないのでよく分かりませんが、細かいところまで凝っています。
「トラベラーズラベル」 シールが6枚。
「手旗ドメス」 飛行機を見送る旗というコンセプトでしょう。「ドメス」は「DOMESTIC!」の略語でしょうか。
「東京事変 大人(アダルト)オフィシャル・スコア・ブック」 これは市販されています。「大人(アダルト)」に収録された11曲のバンドスコア。初回本限定でオリジナル・ステッカーが付いています。
開場
グッズで予習したところで、大阪城ホールに移動。グッズ販売のテントでは大行列ができていました。早めに買っておいてよかった。
入口で持ち物検査をしていたので、カメラを預けてホール内へ。大阪城ホールは初めてでしたが、本当に大きなホールですね。広い。すでにスモークがたかれていたこともあって、対岸のスタンドが見えません。
Hスタンドはステージ向かって左上の座席で、視覚的にかなりいい席でした。座席が選べなかったのにラッキー。場内には東京事変(椎名林檎)とは関係がない洋楽が流れていました。客層は大学生と思われる20代前半の姿が多く見られました。
いよいよ開演! (全体の感想は後述します)
非常灯も消えて場内が暗くなりました。「ダーバーダー、ダバダバダ、ダバダバダ」という曲(「男と女」?)が流れ、メンバーが入場。スポットライトが椎名林檎に当たります。衣装は、赤い頭飾りに赤いドレスと黒い上着、黒いブーツでした。他のメンバーは白シャツ(だったと思う)。バンドの配置は、前列左から、bass(亀田誠治)、vox(椎名林檎)、key(伊澤一葉)。後列は椎名林檎の後ろにdrums(刄田綴色)、その左にguitar(浮雲)という配置。
注目の1曲目は、「葬列」。まさかこの曲がライブで聴けるとは思いませんでした。感激。泣けました。東京事変(椎名林檎)の作品のなかで、おそらく最も高い音(「僕を食しても」の部分)が出てくる曲ですが、椎名林檎は美しい歌声で歌っていました。間奏で、ステージの両サイドからパイロットの帽子をかぶった少女合唱団が入場。昼間に見かけた集団はこの合唱団員でした。ステージの前列に並んでバックコーラスを担当。前にマイクがありましたが、スタンド席では合唱団の歌声があまりよく聴こえませんでした。残念。
続いて、「群青日和」。第1期メンバーで演奏していたときよりもテンポダウン。落ち着いた歌い方でした。合唱団はこの曲を歌い終わると退場しました。
ここで椎名林檎のMC。「手前ども東京事変と申します」という感じで一言だけしゃべって、すぐに次の曲へ移りました。前回のツアー「東京事変 live tour 2005 "dynamite!"」ではけっこうしゃべっていたみたいですが、今回は短いMC。残念。
続いて、「虚言症」。表情を頻繁に変えて、徐々にテンポアップ。新機軸のアレンジです。
続いて、「歌舞伎」。椎名林檎は拡声器で歌いました。英語の歌詞がステージ後方のスクリーンに表示されました。このとき、後ろにスクリーンがあることが初めて分かりました。心憎い演出です。また、ステージ前方の左右2ヶ所に台が設置されていて、スライドしてゆっくりと左右に動くことも判明。ステージ向かって左側に亀田誠治、右側に浮雲が台に乗って演奏。客席は大盛り上がり。
続いて、亀田誠治のMC。このステージにパーカッションのエキストラで参加している「スガチン」を紹介。もう1〜2名程度、パーカッションの演奏者がいました。MCの内容は、亀田誠治以外のメンバーは昨日大阪に入ったということで、「昨日の夜は熱かったらしい」ということで、伊澤一葉に話を振りました。伊澤一葉が「赤ワインを飲んだ」とかいう話。亀田さんもあまりしゃべりませんでした。新規加入の伊澤一葉と浮雲の出番を増やそうとしていたようです。MCの間、椎名林檎は下手に下がっていましたが、再登場。着替えてました。黒のジャンバーに白のドレスで登場。
演奏再開。「化粧直し」に続いて、「丸の内サディスティック」。「僕らの音楽2」で演奏した編曲と同じでした。「丸サステップ」も披露。
続いて、「スーパースター」。「大人(アダルト)」に収録されている編曲と同じ。
続いて、「サービス」。脱退したH是都Mが作曲したこの曲が、第2期東京事変でも聴けるとは思いませんでした。しかも、メンバー5人がステージ中央に出てきてダンスしながら、拡声器を持って歌いました。途中で下手からカーテンが出てきて、男のメンバー4人がその中に入って着替え。白い服から黒い服に着替え完了。椎名林檎はステージ前方で女性ダンサーとダンス。客席にピック(?)を投げたりもしました。なかなか芸が細かい。趣旨はよく分かりませんが、とにかく楽しいステージでした。
続いて、「喧嘩上等」。冒頭の「こっちの心根量らずと〜」の部分は、椎名林檎が拡声器で歌いました。
「ブラックアウト」に続いて、「夢のあと」。この曲は、前回のツアー「東京事変 live tour 2005 "dynamite!"」で最後の曲でしたが、アンコールにとっておいて欲しいほどいい曲ですね。
続いて、伊澤一葉と浮雲のMC。何の話をしたか忘れていまいました。2人ともかなり緊張したようで、「客席がしんみりしちゃった」とか言っていました。関西のノリではないですね。この間を利用して、椎名林檎がまた着替え。今度は紫色のドレスで登場。
続いて、「母国情緒」。この曲も5人がステージ中央に集まりました。刄田綴色はマーチング用の小太鼓、伊澤一葉はピアニカを演奏。5人が縦列に並んでステージの左右を行進。左右のスタンド席の客と握手できそうなほど接近。客席からは悲鳴があがっていました。
続いて、「修羅場」。「僕らの音楽2」で演奏したのと同じ編曲で、少しゆっくり演奏。
「秘密」は、ステージ前方から火が出ました。びっくり。
「手紙」のあと、刄田綴色のMC。激ヤセしたので、体調が悪いのではないかと噂されていましたが、もう絶好調のMC。「これから後半戦です」と言いましたが、すぐに「次が最後の曲です」と言って、客席から「えー」の声。「手紙を紹介します」と言って「大阪事変さん」から「今日のライヴの最後の曲は何ですか?」というウソの手紙を読みました。「とても明るい曲です」と紹介して、「透明人間」がスタート。
演奏後にメンバーが退場。刄田綴色が客席に物を投げましたが、客席1列目にも届かず。残念。鳴り止まない拍手に応えてアンコール。始まるまでけっこう長い間がありました。椎名林檎はなんと胸が開いたウェディングドレスで登場(頭の飾りはなし)。男4人はグッズシャツに着替えて登場。
アンコール1曲目は「落日」。椎名林檎は丸イスに座って歌いました。座って歌うなんて新機軸です。
ここで、メンバー紹介が「恋は幻」の前奏に乗せてありました。「修羅場」シングルと同じ趣向です。「恋は幻」を歌い終わってメンバーが退場。亀田誠治が客席にピックを投げてました。
これで終わりかと思いきや、ステージのスクリーンに映画のエンドロールのようにメンバーやスタッフの名前が流れました。BGMは「雪国」(椎名林檎の歌はなし)。雪国はライヴで聴いてみたかったですね。私の座席からは、スクリーンの文字が見にくかったのですが、次回のライヴ「東京事変 "DOMESTIC!" Just can't help it.」の情報も表示されていました。場内が明るくなって公演終了。あっという間の2時間でした。
全体の感想
ライヴはCDとは違って臨場感がありました。椎名林檎の歌声はクリアーで伸びがあって圧倒されました。CDやTVでは絶対に体験できないでしょう。1曲目の「葬列」で早くもノックアウトされました。言葉を置いていくような丁寧な歌い方で、歌詞もはっきり聞き取れました。残念なのは、椎名林檎がギターを一度も弾かなかったこと。タンバリンを叩きながら歌う曲がありましたが(何の曲だったか忘れました)、それ以外はヴォーカルに徹していました。前回の「東京事変 live tour 2005 "dynamite!"」ではギターを弾きながら歌っている曲がありましたが、今回はギターを弾く椎名林檎を見ることはできませんでした。次回以降に期待です。
また、全体的なサウンドですが、CDでは伊澤一葉のキーボードが目立って聴こえましたが、今回のライヴでは、スピーカーの位置にもよるのでしょうが、ギター中心のサウンドでした。ギターが前面に出てくれるほうが好きなので、私は楽しめました。刄田綴色のドラムも絶好調で、演奏に締まりを与えていました。
客席の反応ですが、ずっと立ちっぱなしで聴いていましたが、大暴れする人はおらず、ほとんどの人が直立不動で聴いていました。意外におとなしい。「手旗ドメス」が一斉に振られる様子はなかなか絶景でした。
着替えやダンスなど、なかなか芸の細かいステージでしたが、スタンド席で見ていたこともあって何をやっているのかよく分からない部分もありました。後ろの席だった人はおそらくもっと見えなかったでしょう。もう一度じっくり見たいと思うのですが、DVD化の予定はないのでしょうか。大阪城ホールではカメラが入っている気配はありませんでしたが、日本武道館ではどうだったのでしょうか。
(2006.3.1記)
1.葬列 (作詞・作曲:椎名林檎)
2.群青日和 (作詞:椎名林檎 作曲:H是都M)
3.虚言症 (作詞・作曲:椎名林檎)
4.歌舞伎 (作詞・作曲:椎名林檎)
5.化粧直し (作詞・作曲:椎名林檎)
6.丸の内サディスティック (作詞・作曲:椎名林檎)
7.スーパースター (作詞:椎名林檎 作曲:亀田誠治)
8.サービス (作詞:椎名林檎 作曲:H是都M)
9.喧嘩上等 (作詞・作曲:椎名林檎)
10.ブラックアウト (作詞・作曲:椎名林檎)
11.夢のあと (作詞・作曲:椎名林檎)
12.母国情緒 (作詞・作曲:椎名林檎)
13.修羅場 (作詞・作曲:椎名林檎)
14.秘密 (作詞・作曲:椎名林檎)
15.手紙 (作詞:椎名林檎 作曲:伊澤一葉)
16.透明人間 (作詞:椎名林檎 作曲:亀田誠治)
<アンコール>
1.落日 (作詞・作曲:椎名林檎)
2.恋は幻 (作詞・作曲:ネッド ドヒニー)