SOCIETY OF THE CITIZENS vol.2


	
			
2008年8月23日(土)18:00開演
2008年8月24日(日)18:00開演
JCBホール

椎名林檎(vox)、伊澤一葉(key)、浮雲(guitar)、亀田誠治(bass)、刄田綴色(drums)

座席:指定席 第1バルコニー 2列116番 (8月23日)
    アリーナ・スタンディング 整理番号406番 (8月24日)


RISING SUN ROCK FESTIVAL 2008 in EZO」の翌週に、今度は東京で「SOCIETY OF THE CITIZENS vol.2」が2日間行なわれました。
「SOCIETY OF THE CITIZENS vol.2」は、椎名林檎の所属事務所「黒猫堂」が企画・制作する対バン形式のライヴです。1日目は、SCOOBIE DO、エレファントカシマシ、東京事変。2日目は、SOIL & "PIMP" SESSIONS、ZAZEN BOYS、東京事変が出演しました。
「vol.2」のタイトルが示すように、このイベントは今回が2回目です。「SOCIETY OF THE CITIZENS vol.1」は、2006年7月2日(日)に日比谷野外音楽堂で行なわれました。今回の2日目と同じ、東京事変、SOIL & "PIMP" SESSIONS、ZAZEN BOYSが出演しました。ちなみに、このときは刄田綴色が骨折のため出演しませんでした。今回は2008年3月にオープンしたばかりのJCBホールで行なわれました。また、日数も2日間に拡大されました。

チケット確保
林檎班会員を対象に、先行予約がありました。ただし、これまでの先行予約とは異なり、各1枚までという枚数制限がありました。会場のキャパシティが小さいので仕方ないですか。抽選の結果、24日(日)のスタンディング席(5500円)のみ当選。23日(土)は落選してしまいました。23日(土)のチケットは、その後もプレオーダーなどに応募しましたがすべて落選。競争率が高くてびっくり。結局、7月19日の一般発売で、電子チケットぴあでゲットしました。林檎班会員になってから、東京事変のチケット確保でここまで苦労したのは初めてです。
なお、23日(土)の出演アーティストはあまりよく知らなかったので、スタンディング席ではなく、あえてバルコニー席(5500円)を購入しました。1日目はバルコニー席で音を楽しむ、2日目はアリーナ・スタンディングで間近に楽しむという作戦で臨みました。

JCBホールへ
当日の午後に新幹線で東京入り。東京駅から中央線に乗って水道橋駅で下車。15:30頃にJCBホールに到着しました。あいにくの雨模様でした。
JCBホールは、クレジットカード会社のJCBが東京ドームとスポンサーシップ契約を締結して、命名権を取得しました。東京ドームシティの南西に立地するMEETS PORT(ミーツポート)の1階から地下3階までの4層構造です。スタンディング形式なら最大で3084名を収容できるとのこと。
JCBホールの周辺にはすでに行列ができていました。グッズ販売の行列です。今回のライヴの東京事変のグッズは、「RISING SUN ROCK FESTIVAL 2008 in EZO」と同じです。すでに北海道で購入したので、改めて購入しませんでした。これとは別に、「SOCIETY OF THE CITIZENS vol.2」のグッズが販売されました。ただし、これも「林檎班」ホームページの好事家ストアから購入できたので、並ぶ手間などを考えてすでにネットで「Tシャツ"ぼくら" 黒」(3000円)を購入しました。
17:00の開場に向けて、人が集まり始めました。「アリーナ・スタンディング」は整理番号順の入場とのこと。ホール前だけでは並びきれないようで、エスカレーターを上がって2階のGardenにも並ばせていました。びっくり。「指定席(バルコニー席)」は、アリーナ・スタンディングとは入口が異なり、外堀通り側の入口から入ります。
MEETS PORT グッズ購入の行列 JCBホール 入場待ちの行列

1日目 23日(土)
入口でチケットを切ってもらってホールへ。入口でアンケートやチラシなどを渡されますが、ちょっと邪魔です。「東京事変 live tour 2007 Spa & Treatment 」(Zepp Osaka)のように、終演後に出口で渡してほしいです。エスカレーターで下に降ります。1階が第3バルコニー、地下1階が第2バルコニー、地下2階が第1バルコニー、地下3階がアリーナ(スタンディング)の構造です。2列116番は、第1バルコニーで一番右のブロックでした。ステージには近いですが、ホリゾントやステージの右端が私の座席からはまったく見えませんでした。JCBホールは、横に長い形で、一番後ろの席からステージまで25メートルという近さを売り物にしていますが、ステージが見えないようではあまりいい席ではないでしょう。BGMで流れている洋楽を聴きながら、アリーナスタンディングにわらわらと人が増えてくるのを見て待ちます。どういうわけかアリーナ席は空席がいくつかありました。後日CS放送で放映されるようで、テレビカメラが何台か入っていました。
出演順も気になるところです。前回の「vol.1」では、東京事変がトップバッターを務めたとのことでしたが、今回はどうでしょうか。

<SCOOBIE DO>
18:00に開演。トップバッターはSCOOBIE DOでした。名前を聞いたことがなく、読み方も分かりませんでしたが、「スクービードゥー」と読むとのこと。男性4人組のバンドです。
ヴォーカルのコヤマシュウが、白いスーツで登場。「人間やめるか?」「ジャンプ」「飛べ」「もっとこい」などと、自分で客席をあおっていました。「今まで見たことがないロックンロール」を聴かせるとのこと。また、自らも聴衆に乱入して盛り上げました。バルコニー席からは、アリーナ・スタンディングの様子がよく分かるのでおもしろいです。盛り上がっているのは1/3程度でした。聴衆も余力を残して見ているので、ちょっとかわいそうですが、前座扱いなので仕方ないですか。「RISING SUN ROCK FESTIVAL in EZO」のような自然発生的な盛り上がりはありません。東京人が冷たいからでしょうか。また、コヤマシュウはよくしゃべります。古舘伊知郎の実況のように一方的にしゃべります。MCというよりも口上と言ったほうが適切でしょう。聴衆に「everybody!」と呼びかけるのも特徴です。「黒ウーロン」「ヘルシアウォーター」とか、「ギャル曽根」の名前を出して大食いを批判したりしていました。また、「JCBホール」を何回も連呼していました。ここでパフォーマンスできて、うれしかったのでしょう。ラスト2曲の「What's Goin' On」と「Funk-a-lismo!」では、トランペットとサックスの2名を追加。明日出演する「SOIL & "PIMP" SESSIONS」のタブゾンビと元晴が参加して、盛り上がりを増しました。
音楽的にはなかなかの出来ですが、もう少しバンドのキャラクターを固める必要があるでしょう。座席のせいなのか、ちょっとヴォーカルが聴こえにくかったです。ちなみに「Private Lover」は「Private Lover」の歌詞が何度も繰り返されますが、コヤマシュウの発音は「ガリ勉ロボ」と歌っているように聴こえました。ハイテンションなMCも東京人には受け入れられにくいでしょうか。

1.トラウマティック・ガール
2.Back On
3.PLUS ONE MORE
4.Private Lover
5.真夜中のダンスホール
6.What's Goin' On
7.Funk-a-lismo!


<転換ライヴ1> 椎名林檎、ZAZEN BOYS向井秀徳
ステージが暗くなって、入れ替えの暗転。ステージ左脇にスポットライトが当たって、椎名林檎とZAZEN BOYSの向井秀徳が登場しました。ZAZEN BOYSのステージは明日ですが、今日も出演するとは予想外でした。椎名林檎は水色のシャツを着ていました。MCのあと、向井秀徳のギターで、「KIMOCHI」を2人で立って歌いました。「僕らの音楽2」と同じ編曲でした。

1.KIMOCHI (作詞・作曲:向井秀徳)


<エレファントカシマシ>
エレファントカシマシは、「COUNTDOWN JAPAN 06/07-WEST-」で少しだけ見ました。バルコニー席でも立って見る人が増えました。ただし、最前列の人は前にもたれかかると転落する危険性があるので、スタッフから立たないように注意されていました。低音をはっきり聴かせてたくましいサウンドでした。男性4人組のバンドです。ヴォーカルの宮本浩次は42歳とのことですが、よく声が通ります。ギターを弾きながら歌いました。また、MCでヒラマミキオがセカンド・ギターで出演していることが紹介されました。晝海幹音として活動していた東京事変を脱退して以来、ソロ活動を続けていたので、こんなところに出演しているとはびっくり。前回の「SOCIETY OF THE CITIZENS vol.1」は脱退後だったので、ヒラマミキオにとっては初の「SOCIETY OF THE CITIZENS」出演です。ただし、ヒラマミキオはステージの右に立っていたので、私の座席からは見えませんでした。超残念。やっぱり長髪だったんでしょうか。また新曲(新しい季節へキミと)も披露しました。最後の「俺たちの明日」は、ハウス食品の「ウコンの力」のCMで使われていたので、聴いたことがありました。

1.今はここが真ん中さ!
2.さよならパーティー
3.悲しみの果て
4.笑顔の未来へ
5.風に吹かれて
6.珍奇男
7.ゴクロウサン
8.so many people
9.FLYER
10.新しい季節へキミと
11.俺たちの明日


<転換ライヴ2> SOIL & "PIMP" SESSIONSタブゾンビ、元晴、 SCOOBIE DOマツキタイジロウ、ナガイケジョー
エレファントカシマシが終わると帰る人が何人かいました。メインの東京事変を見ないなんてもったいない。暗転中の転換ライヴ2は、SOIL & "PIMP" SESSIONSとSCOOBIE DOからそれぞれ2名が登場して、インストルメンタル2曲を披露しました。SOIL & "PIMP" SESSIONSのタブゾンビ(トランペット)と元晴(サックス)、SCOOBIE DOのマツキタイジロウ(ギター)とナガイケジョー(ベース)による即席ユニットでした。テンポがよく、手拍子しながら聴きました。

1.Death-Iismo Funk-a-Jazz
2.Suffocation


<東京事変>
ようやくお目当ての東京事変が登場です。1週間前の「RISING SUN ROCK FESTIVAL 2008 in EZO」とセットリストは同じなのかも興味がありました。
登場時のBGMは、マーラー作曲/交響曲第5番第4楽章「アダージェット」。「COUNTDOWN JAPAN 06/07-WEST-」と同じです。メンバーが黒系の衣装で登場。ステージの右に座る刄田綴色は私の席からは見えませんでした。注目の1曲目は「某都民」。「RISING SUN ROCK FESTIVAL 2008 in EZO」でやっていない曲をいきなり聴けてびっくり。やはり東京でのライヴなので、この曲が選ばれたのでしょう。曲の途中から椎名林檎が登場。紫色のドレスでした。「日本の宮処はそう此処、東京(TOKYO)」はみんなで大合唱。「こんばんわ、東京事変です」という椎名林檎の短いMCに続いて、休みなしに2曲目は「BB.QUEEN」。ライヴ初披露です。うれしい。ヴォーカルのキーが高い曲ですが、椎名林檎の高音の伸びが今回も絶好調でした。浮雲の「ようこそ、SOCIETY OF THE CITIZENS vol.2へ」という短いMCの後、3曲目は「ランプ」。やや速めのテンポでした。休みなしに4曲目は「ミラーボール」。椎名林檎はアリーナの客と握手していました。うらやましすぎる。ドラムの叩き込みに続いて、5曲目は「歌舞伎」。椎名林檎はいつものように拡声器で歌いました。休みなしに、6曲目は「OSCA」。照明のストロボ効果が強烈。目がチカチカしました。ここでMC。椎名林檎が「ロックフェス行かれましたか」と聞いたところ、観客からは「ライジング」という声も聞かれました。私と同じように追っかけしている人がいるようです。椎名林檎は「日焼けすると(肌が)かぶれちゃう。だから1つのステージでやりたかった」と話し、聴衆から拍手を受けていました。また、伊澤一葉が「こんばんわ、everybody!」と、コヤマシュウを真似て話してウケていました。
曲に戻って、7曲目は「キラーチューン」。8曲目は「黒猫道」。椎名林檎は笛をエアホーン(パフ)を鳴らしました。刄田綴色の「最後の曲になってしまいました」というMCの後、9曲目は「閃光少女」。刄田綴色はドラムをたたく前に、「ギャル曽根」と言って演奏を始めました。SCOOBIE DOのステージを見ていたようです。いつものように伊澤一葉がギターを弾きました。椎名林檎は後奏中に退場、メンバーも演奏が終わると退場しました。当然のように拍手が起こり、アンコール。亀田誠治が「今日はありがとうね。もう1曲」と話して、「丸の内サディスティック」を演奏。やはり最後も東京に関連のある曲で締めくくりました。

1.某都民 (作詞:椎名林檎 作曲:浮雲)
2.BB.QUEEN (作詞・作曲:浮雲)
3.ランプ (作詞:椎名林檎 作曲:浮雲)
4.ミラーボール (作詞・作曲:浮雲)
5.歌舞伎 (作詞・作曲:椎名林檎)
6.OSCA (作詞・作曲:浮雲)
7.キラーチューン (作詞:椎名林檎 作曲:伊澤一葉)
8.黒猫道 (作詞:椎名林檎 作曲:伊澤一葉)
9.閃光少女 (作詞:椎名林檎 作曲:亀田誠治)
EN1.丸の内サディスティック (作詞・作曲:椎名林檎)

 


2日目 24日(日)
今日も天気は雨模様。今日はスタンディングなので、あまり体力を使わないように心がけました。午前中はJCBホールと同じ東京ドームシティにあるSpa LaQuaで温泉と昼寝で、体力温存です。
開場の17:00に合わせてJCBホールへ。アリーナ・スタンディングは整理番号順に呼び出しです。406番はあまり早いほうではないので、いい場所が確保できるか微妙でした。椎名林檎と握手することを目標に、ステージ近くを目指します。ステージ右端ですが、前から2列目を確保しました。「東京事変 live tour 2007 Spa & Treatment 」ほど近くはないですが、かなり近い距離です。昨日の第1バルコニー席からは見えませんでしたが、ホリゾントには「SOCIETY OF THE CITIZENS vol.2」の文字と東京事変のトレードマークの孔雀が映し出されていました。

<SOIL & "PIMP" SESSIONS>
2日目の「SOIL & "PIMP" SESSIONS」と「ZAZEN BOYS」は、椎名林檎と共演歴があるアーティストです。2日目も演奏順が気になりましたが、トップバッターはSOIL & "PIMP" SESSIONSでした。ライヴでは初めて聴きましたが、演奏がいいので自然と乗れます。とてもライヴ向けのバンドと言えます。「デスジャズ (Death JAZZ) 」という独自のスタイルを標榜しているだけあって、キーボードなど多様な音色が楽しめました。前座とは思えないほどの大盛り上がりで、すでに汗まみれでした。
アジテーターの社長が、うまく盛り上げます。ときどき「ソイル!」を連呼させました。オーディエンスの盛り上がりに満足していましたが、バルコニー席も含めてみんなに盛り上がって欲しいようでした。ちなみに、社長はときどき鍵盤楽器のような楽器を弾いていました。変わった音がするおもしろい音でしたが、あの楽器は何という名前でしょうか。トランペットのタブゾンビとサックスの元晴が客席に乱入。前列の客は2人の足や楽器に触っていましたが、私はあと少しのところで手が届きませんでした。残念。
「カリソメ乙女(DEATH JAZZ ver.)」では、椎名林檎がピンクのTシャツを着て登場。この曲を生演奏で聴けるとは感激です。
昨日のSCOOBIE DOとは違って、じゅうぶん前座の役割を果たしたと言えるでしょう。暑かったです。退場時には、メンバーがタオルなどをアリーナに投げ込みました。

1.MEMAI
2.SUMMER GODDESS
3.カリソメ乙女(DEATH JAZZ ver.)
4.マクロケ
5.マシロケ
6.閃く刃
7.FANTASTIC PLANET
8.SATSURIKU ニューウェイヴ


<転換ライヴ1> 椎名林檎、SCOOBIE DOコヤマシュウ、SOIL & "PIMP" SESSIONS丈青
ステージ左横にスポットライトが当たって、椎名林檎、SCOOBIE DOヴォーカルのコヤマシュウ、SOIL & "PIMP" SESSIONSキーボードの丈青の3人が登場。SCOOBIE DOの出番は昨日でしたが、今日も来ていました。椎名林檎がMC。「私のわがままで、フェスでは(時間がかぶって)見れないので、全部1つのステージで見せます」と話しました。客席からは大きな拍手。昨日出演したエレファントカシマシの「悲しみの果て」を、椎名林檎とコヤマシュウがデュエットで演奏しました。椎名林檎は赤いタンバリンを叩いていました。演奏が終わると、コヤマシュウが「素晴らしい日々を送っていこうぜ everybody!」と話しました。

1.悲しみの果て


<ZAZEN BOYS>
ZAZEN BOYSは「RISING SUN ROCK FESTIVAL 2008 in EZO」でも少しだけ見ました。メンバーが登場。向井秀徳は、白縁のメガネを外しましたが、その下にもメガネをかけていました。細かいところで笑わせます。向井秀徳の「マツリスタジオから」で始まるいつもの口上の後に、「バラードを1曲」と言って演奏が始まりました。が、どこがバラードなのか分からないバリバリのロックでした。演奏がささくれ立っています。万人受けする演奏ではないことを自分たちでも自覚しているようです。また、他のメンバーがステージ中央のドラムの近くに集まって、ドラムを三方で囲むように演奏します。ドラムのテンポに合わせるためのようですが、独特の演奏スタイルです。そのため、メンバーはステージの前に出てきません。自分たちから客席をあおるように盛り上げる考えはないようです。観客も飛んだり跳ねたりすることはなく、頭を揺らして乗る程度でした。「COLD BEAT」では観客に「COLD BEAT」を連呼させましたが、盛り上がりは今ひとつでした。松下敦のドラムは激しい叩き方で見せます。向井秀徳はギターのほかに、座ってキーボードを弾きました。キーボードを持ち抱えて演奏するなど激しく演奏しました。また、長いパウゼではベースの吉田一郎が声を出してタイミングを合わせました。CDで聴ける女声とドラムは電子音で追加していました。昨日椎名林檎とデュエットした「KIMOCHI」は、オリジナルで演奏。冒頭の口上は「このキモピを」と言って笑わせました。セットリストは「RISING SUN ROCK FESTIVAL 2008 in EZO」と重複していました。

1.RIFF MAN
2.HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
3.Honnoji
4.DARUMA
5.Asobi
6.I Don't Wanna Be With You
7.KIMOCHI
8.COLD BEAT


<転換ライヴ2> SCOOBIE DO
転換ライヴ2は、昨日出演したSCOOBIE DOの4人が登場。持ち歌2曲を披露しました。観客は手拍子して聴きました。「Private Lover」はやっぱり「ガリ勉ロボ」に聴こえてしまいます。

1.Private Lover
2.ROPPONGI


<東京事変>
トリは東京事変です。セットリストは1日目と同じでした。細かなパッセージでメンバーのアドリブや遊びが増えておもしろいです。演奏も絶好調でした。
椎名林檎を間近で見ることができました。肌が白い。わきの下までとてもきれいでした。しかし、なぜか椎名林檎は私がいたステージの右には来ません。ステージの左や中央には近くまで行って握手していたのになぜでしょうか。後ろの盛り上がりが今ひとつだったのでしょうか。握手を期待していた私の周辺の客は本当にがっかりでした。椎名林檎との握手は次回以降に持ち越しです。亀田誠治の手もあと2〜3人中央寄りなら触れていました。手を伸ばしましたが届きませんでした。残念!
MCでは、浮雲が「おいっす!」といかりや長介風にあいさつ。この日のお昼のテレビ番組でドリフターズのスペシャル番組をやっていたので、それを見ていたのでしょう。椎名林檎は「みんな(このライヴがなければ)今頃オリンピックを見ている」と話しましたが、伊澤一葉がすかさず「(オリンピックは)もう終わった」と突っ込みを入れたので、椎名林檎は少しすねていました。また、第3回(SOCIETY OF THE CITIZENS vol.3)の開催に向けて「清き一票を」と話しました。客席から「アンケートのこと?」と聞かれると「メールでも何でもいいです」と答えました。アンコールの後に、メンバー5人が一列に並んで手をつないで礼。それでも客席からは拍手が続きました。終演のアナウンスが流れなかったので、もう1回ステージに出てきてくれるかと思いましたが、アナウンスが遅れて流れて終演となりました。

1.某都民 (作詞:椎名林檎 作曲:浮雲)
2.BB.QUEEN (作詞・作曲:浮雲)
3.ランプ (作詞:椎名林檎 作曲:浮雲)
4.ミラーボール (作詞・作曲:浮雲)
5.歌舞伎 (作詞・作曲:椎名林檎)
6.OSCA (作詞・作曲:浮雲)
7.キラーチューン (作詞:椎名林檎 作曲:伊澤一葉)
8.黒猫道 (作詞:椎名林檎 作曲:伊澤一葉)
9.閃光少女 (作詞:椎名林檎 作曲:亀田誠治)
EN1.丸の内サディスティック (作詞・作曲:椎名林檎)


帰路
21:00頃に終演。ホール入口に、著名人から届いた花が並べられていました。椎名林檎が楽曲を提供した広末涼子、TOKIO、「魍魎の匣」原作の京極夏彦、「さくらん」監督の蜷川実花の名前が見えました。いろんなジャンルの方と親交があって、椎名林檎は顔が広いですね。出演した「僕らの音楽」と「トップランナー」からも来ていました。
明日は朝から仕事です。寝台急行「銀河」が今年3月に廃止されてしまったので、夜行高速バスで帰ります。新宿駅新南口を22:30発のJR夜行高速バス「中央ドリーム京都81号」に乗りました。夜行バスには初めて乗りましたが、車内が狭くてびっくり。腰が痛くなりました。カーテンが閉まっていて車窓も楽しめないので、いいところなしでした。京都駅烏丸口に6:21に着きました。
花 終演後の東京ドームシティ 新宿駅新南口JRハイウェイバスのりば 中央ドリーム京都81号

全体の感想
2日間とも天気が悪かったので、前回の野外(日比谷野外音楽堂)から室内(JCBホール)に変えたのは正解でした。ただし、日比谷野外音楽堂と違って、JCBホールのアリーナには座席がありません。転換中も立ちっ放しです。開場時から含めると、約4時間ずっと立っているのは体力的にきついです。今回の盛り上がりを考えれば、次回もライヴハウスで行なわれる可能性が高いですが、約3時間のステージは長いです。ほとんどの客が東京事変目当てのようなので、東京事変以外のバンドはもう少し短くしてもいいでしょう。「SOCIETY OF THE CITIZENS vol.3」はまた来年行なわれるでしょうか。
東京事変のステージでは、椎名林檎はギターを弾きませんでした。少し残念。しかし、「RISING SUN ROCK FESTIVAL 2008 in EZO」とセットリストを変えてくれてうれしかったです。特に「BB.QUEEN」のライヴ初披露はうれしかったです。

2008.11.3記


参考文献:『MUSICA』vol.18 2008年10月号



RISING SUN ROCK FESTIVAL 2008 in EZO 椎名林檎(生)林檎博'08 〜10周年記念祭〜