Vol.1「「市役所」の音楽会」と
Vol.2「「織」の音楽会」に続いて、京都市交響楽団70周年記念アウトリーチ事業の「
京の音楽会」の第4回公演に行きました。今回は「マンガ」の音楽会と題して、京都国際マンガミュージアムで開催されました。なお、Vol.3「工芸」の音楽会(2026.2.8 京都伝統産業ミュージアム)は、松谷由美(第1ヴァイオリン)、三瀬由起子(第2ヴァイオリン)、石丸美佳(コントラバス)のアンサンブルだったようです。
本公演は申し込み不要ですが、京都国際マンガミュージアムへの入館料(1200円)が必要でした。京都国際マンガミュージアムには初めて行きました。烏丸御池の北西にあって、芝生のグラウンドが映えます。2006年に開館しましたが、もともとは1995年度から廃校になった京都市立龍池(たついけ)小学校の校舎です。昭和4年の木造建築で、歩くと床がギシギシと鳴ります(詳細は後述)。
本公演の出演者は、事前に京都市交響楽団のX(@kyotosymphony)で発表されました。ヴァイオリン×2とヴィオラの弦楽三重奏です。第1ヴァイオリンの豊永歩は、
Vol.1「「市役所」の音楽会」に続いての出演です。多目的映像ホールは1階にあり、もともとは体育館でした。200人が収容できるようで、用意された座席はだいたい埋まりました。小さな子供もいましたが、ご高齢の方も多い。豊永歩の衣装が白と赤でユニークでした(ウルトラマンを意識?)。
プログラム1曲目は、エルガー作曲/愛の挨拶。ヴィオラがよく鳴りました。演奏後は豊永がマイクでメンバー紹介。豊永の声は初めて聴きました。
「マンガミュージアムで演奏させていただいているので、マンガにちなんだ曲を」ということで、プログラム2曲目は、大野克夫作曲/「名探偵コナン」メインテーマ。いいアンサンブルです。続けて、プログラム3曲目は、黒須克彦作曲/夢をかなえてドラえもん。私が知っている「ドラえもんのうた」とは別の曲でした。
相本がMC。プログラム4曲目は、パッヘルベル作曲/カノン。「ヴィオラが演奏するベースの進行がポップスでも使われる」「途中で葉加瀬太郎さんの作品やG線上のアリアが出てくる」と話しましたが、まさにその通りで、「Etupirka(エトピリカ)」(「情熱大陸」エンディングテーマ曲)が出てきました。おもしろい編曲です。事前に紹介がなければさぞかし驚いたことでしょう。
プログラム5曲目は、ドヴォルザーク作曲/ミニアチュアより第1楽章、第2楽章、第3楽章。相本がクイズ形式で「ドヴォルザークはヴィオラが上手だった」「鉄道が趣味だった」と紹介。第1楽章は第2ヴァイオリンは電車が走る音みたいで忙しい。第2楽章は第1ヴァイオリンと第2ヴァイオリンが思い切りがいいメロディー。
プログラム6曲目は、ボロディン作曲/弦楽三重奏曲。金本がMC。「ボロディンは日曜作曲家と呼ばれていた。宴会中に亡くなった」と紹介。本格的な作品で、同じテーマが繰り返し登場しましたが、金本の演奏後の解説によると変奏曲になっているとのこと。若い頃の作品で、単一楽章で約7分で終了。長い曲と思ったら、あっという間でした。
続いて、「銀河鉄道999」からの選曲で、プログラム7曲目は、タケカワユキヒデ作曲/銀河鉄道999。ゴダイゴが歌って今でもよく聴きます。続いて、アニメのオープニング曲の平尾昌晃作曲/銀河鉄道999も演奏。いい曲です。
拍手に応えてアンコール。アニメ「忍たま乱太郎」主題歌の馬飼野康二作曲/勇気100%。光GENJIの曲ですが、弦楽器で演奏すると高尚な曲に聴こえました。14:45に終演。なお、金本は本公演の翌日には、「伝統産業の日2026「匠エキスポ」」(みやこめっせ)のミニコンサートに着物で出演しました。活動的ですばらしい。
本公演の前後に、京都国際マンガミュージアムの館内を探索しました。日本最大のマンガ博物館で、博物館的機能と図書館的機能を併せ持つ文化施設で、約30万点を所蔵しています。開館当初から、マンガ学部を有する京都精華大学が関わっています。館長は荒俣宏、名誉館長は養老孟司が務めています。入館者は老若男女年齢層が幅広い。
建物は3階建てで、「マンガの壁」(1階から3階の廊下の書架)など、いたるところにマンガが置いていて、約5万冊を自由に読むことができます。作者名順に配列されていて、検索機も置かれていて便利ですが、『
はたらく細胞』や京都市交響楽団が登場している『京都府警あやかし課の事件簿』は置かれていないようです。あちこちにイスが置かれていますが、どこも満席でした。2階のメインギャラリーの展示によると、マンガの出版は、2019年以降は紙出版よりも電子出版が多くなっているとのこと。驚きでした。2階の「マンガ家の手」という部屋には、漫画家の石膏の手型が展示されています。外国人も来館していて、1階の「マンガ万博」のコーナーは、翻訳された日本のマンガが多数置かれています。いろんな言語に翻訳されていてびっくり。2階の「龍池歴史記念室」には、ここが龍池小学校だった頃の写真などが展示されています。1995年度から御所南小学校に統合されましたが、前京都市長の門川大作は龍池小学校のご卒業のようです。入館料は上述の通り大人1200円(2024年に900円から値上げ)で、再入場可能ですが、ちょっと高いですね。ちなみに、えむえむフリーパス(年間パスポート)は大人6000円です。

(2026.4.19記)
