京都コンサートホール・ロビーコンサートVol.18「沓野勢津子 マリンバ・コンサート」
![]() ![]() |
2025年2月24日(祝・月)11:00開演 京都コンサートホール1階エントランスホール 沓野勢津子(マリンバ) 三村奈々恵/パッヘルベルのカノンによるトランスフォーメイション 座席:自由 |
Vol.17「松村衣里 ハープ・コンサート」に続いて、京都コンサートホールのロビーコンサートに行きました。11:00開演で、40分間の無料コンサートです。1年に3公演開催されていて、本公演は今年度の最終回です。第18回の今回は、沓野勢津子(くつのせつこ)によるマリンバのソロコンサートでした。沓野は京都市立芸術大学を卒業した後、ソロで活動されています。
入場無料で事前申込不要で、定員(約100席)を超える場合は立ち見となりました。この日は雪が降っていて、京都市内では2センチの積雪がありました。開場は10:30で、10:35に到着したところほぼ満席でしたが、なんとか座席を確保できました。朝から雪が降っているのに、よくこれだけ集まると感心します(私を含めて)。お客さんは、前回のVol.17「松村衣里 ハープ・コンサート」並みの多さです。
スタッフからのアナウンスなしで開演。沓野が黒のドレスで登場。全曲楽譜なしの暗譜で演奏しました。使用楽器は沓野はアーティストを務めるこおろぎ社製で、最高級ホンジュラス産ローズウッドの鍵盤とのこと。このエントランスホールの響きによく合います。
プログラム1曲目は、三村奈々恵作曲/パッヘルベルのカノンによるトランスフォーメイション。三村はマリンバ奏者で、スティーヴ・ライヒ/ドラミング 湖国が生んだ打楽器奏者の協演に出演しました。有名なパッヘルベルのカノンの変奏です。両手にマレットを2本ずつ持って演奏。マリンバの暖色の響きがよく響きます。後半でトレモロのハーモニーが美しい。マリンバのトレモロいいですね。
プログラム2曲目は、J.S.バッハ作曲/無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第1番より「テンポ・ディ・ブーレ」。まろやかで落ち着いた響きで、原曲のヴァイオリンよりも響きが豊かです。
プログラム3曲目は、安倍圭子作曲/マリンバ・ダモーレ。斬新な和音で始まり、右手がメロディー、左手が伴奏を担当しますが、リズムが違うので難しい。マルティーニの「愛のよろこび」のメロディーがところどころ現れます。中盤で「うっ」と声を出します。マレットの柄の部分で鍵盤の端を打つ奏法があり、最後は「愛のよろこび」を壮大に聴かせます。さすがマリンバ奏者が作曲した作品で、聴かせどころが多い。
プログラム4曲目は、吉松隆作曲/ギター作品集「優しき玩具」より「木洩れ日のロマンス」「夕暮れの天使たち」「雨のアラベスク」。ギター曲からの選曲が意外です。「木洩れ日のロマンス」も「夕暮れの天使たち」もいいメロディーです。「雨のアラベスク」は、左手が鍵盤を撫でるようにして音を出しました。
プログラム5曲目は、エリック・サミュ作曲/アメリン。サミュはパリ管弦楽団の首席打楽器奏者とのこと。リズミカルなテンポで舞うように演奏。最後は消えるように終わります。
プログラム6曲目は、ガーシュイン作曲(エリック・サミュ編)/変奏曲 ポーギーとベス。メロディーがスウィング調で難曲です。トレモロが心地よい響き。音域が広いため、両手の左右を見ながら演奏しました。後半で「サマータイム」が意外に低音で現れますが、力を込めて演奏しました。もう1回聴きたいと思ったら、沓野のYouTubeチャンネル(@SetsukoKutsuno)に、2019年のライブ映像がアップされています。
沓野が挨拶。「雪が降っていますが、春の曲を」と話して、アンコール。吉松隆作曲/「4つの小さな夢の歌」より「春:5月の夢の歌」を演奏。童謡のようなメロディーです。11:45に終演しました。
マリンバのトレモロの美しさを再確認しました。沓野は、本公演の2日後に新日本フィルハーモニー交響楽団と共演するなどスケジュールが忙しい。また、Osaka Shion Wind Orchestra第159回定期演奏会にも出演予定です。
公演終了後の「ランチタイム・サービス」は、本公演のプログラムを見せると、公演当日のみ周辺の飲食店12店で割引サービスが受けられますが、そのうち1店が閉店してしまいました。残念。今回はうどんを食べて、午後からの「芝交響楽団京都特別演奏会~すべての道は古都に通ず~」に臨みました。なお、ロビーコンサートは来年度も3公演が開催されます。
(2025.3.21記)