京響友の会CONCERT
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2025年12月23日(火)19:00開演 京都コンサートホールアンサンブルホールムラタ 沖澤のどか指揮/京都市交響楽団 楽団員とのトーク 座席:自由 |
京響友の会会員イベント以来の京響友の会会員限定のコンサートが開催されました。京響友の会会員宛に、京都市交響楽団から演奏会案内の封筒が毎月届きますが、11月に届いた案内に同封されていました。全席自由で、参加費は無料ですが、専用フォームから申し込みが必要でした。16:30開演と19:00開演の1日2回公演で、希望する公演時間を選択して申し込み。申し込み多数の場合は抽選でしたが、案内ハガキが届きました。
この日は、京都市交響楽団第709回定期演奏会(2026.3.20)をより楽しむためのプレイベントとして、「沖澤のどかと桂米團治のしゃべくりレクチャーコンサート〜コジ・ファン・トゥッテ篇〜」(京都コンサートホールアンサンブルホールムラタ)が11:30開演で開催されました。沖澤のどかは、本公演(2回公演)と合わせて、朝から晩まで1日で3公演をこなします。まさに分刻みのスケジュールです。
沖澤のどかは、11月1日と2日にロンドン・フィルハーモニー管弦楽団の定期演奏会を指揮しました。ロンドン・フィルを指揮したのは初めてで、プログラムは、ラヴェル「マ・メール・ロワ組曲」、プロコフィエフ「ヴァイオリン協奏曲第2番」(ヴァイオリン独奏は中国系イギリス人のLeia Zhu(レイア・ジュー))、ビゼー「交響曲ハ長調」でした。続いて、11月6日〜8日にボストン交響楽団の定期演奏会を指揮しました。これがアメリカデビューで、プログラムは、武満徹「弦楽のためのレクイエム」、ドヴォルザーク「ヴァイオリン協奏曲」(ヴァイオリン独奏は五嶋みどり)、ドヴォルザーク「交響曲第7番」でした。
12月14日(土)には、「第42回青森第九の会演奏会」で青森市民交響楽団他を指揮しました(リンクステーション青森大ホール)。これが沖澤がベートーヴェン「第九」の全楽章を指揮した初めての演奏会となりました。12月17日(水)には、日本モーツァルト協会主催の講演会で「「フィガロの結婚」第3幕、第4幕におけるテンポ設定」をテーマに講師を務めました(東京都品川区の小山台会館3階大ホール)。2022年にセイジ・オザワ松本フェスティバルで指揮した映像を観ながらの2時間の講演会だったようですが、京都でも講演して欲しいですね。12月19日(金)には、「tupera tupera×沖澤のどか「芸術との出会いと今、そして京都でのこれから」」(ロームシアター京都ノースホール)に出演しました。京都コンサートホール・ロームシアター京都Club会員・サポーター・パートナー会員・京響友の会会員が対象のトークイベントで、tupera tupera(ツペラ ツペラ)は、ロームシアター京都10周年記念のメインビジュアルを担当したアーティストユニットです。沖澤のお子さんがtupera tuperaの絵本が大好きとのこと。さらに12月21日(日)には「オーケストラ・ディスカバリー2025「発見!メモリアルイヤーの作曲家」第3回 時代を超えて踊る踊る」(ロームシアター京都メインホール)を指揮しました。
本公演は、京都市交響楽団特別演奏会「第九コンサート」(2025.12.27&28)のリハーサルが始まる合間を縫っての開催です。過去2回の京響友の会会員限定イベント(第685回定期演奏会終演後の京響友の会会員イベント、京響友の会会員イベント)は大ホールでの開催でしたが、今回は沖澤が常任指揮者に就任して以降初めてのアンサンブルホールムラタでの開催です。この日は、大ホールでの公演はなかったので、あえて小さなホールを選択したと言えるでしょう。入口で案内ハガキを渡して入場。配布物はなく、そのまま客席へ。入りは6割くらいでした。
前半は楽団員とのトーク。京都市交響楽団営業・マーケティング係長の田渕洋二郎と団員3人がトーク。左から、村田和幸(副首席コントラバス奏者)、首藤元(しゅとうはじめ、ファゴット奏者)、戸田雄太(オーボエ奏者)、田渕の順で、指揮台の前に置かれたイスに座りました。4人ともサンタクロースの帽子をかぶっていました。過去2回と違って、沖澤はトークには参加しませんでした。
田淵が団員に質問する形で進行。「好きな食べ物は?」は、意外にラーメン好きが多い。好きな曲は、村田が「ブラームスはやればやるほど発見がある、ピアノ協奏曲第2番など奏者としてステージで聴けるのがいい」。首藤は「モーツァルトが好き。演奏解釈が多様化している」。戸田もモーツァルトを挙げて「今日はいつもと違う小さな編成で演奏できるのが楽しい」と話しました。京都のおすすめスポットも、パン屋、立ち飲み屋、スーパーなど、意外に庶民的な生活が垣間見えました。「クリスマスの思い出?」はプライバシーの観点からここに載せると問題になりそうなので割愛します。25分でトークは終了。なお、14:30開演の回はメンバーが異なり、京都市交響楽団のX(@kyotosymphony)によると、泉原隆志(コンサートマスター)、田村安祐美(第1ヴァイオリン奏者)、丸山緑(ヴィオラ奏者)が出演したようです。
続いて、お楽しみ抽選会。景品は第685回定期演奏会のボレロを聴かせた佐々木酒造のお酒「聚楽第 京乃響」。ベートーヴェンを聴かせた第1弾に続く第2弾で、9月から3,300円で発売されています。入場時に渡したハガキが入った箱を団員が引いて、それぞれ当選者に手渡し。残念ながら、私は当たりませんでした。
最後に、モーツァルト作曲/交響曲第25番を演奏。抽選会が終わるとステージ裏で一斉に音出し。コンサートマスターは泉原隆志。第1ヴァイオリン8、第2ヴァイオリン6、ヴィオラ4、チェロ3、コントラバス2、オーボエ2、ファゴット2、ホルン4の中編成です。沖澤は指揮棒なしで指揮。アクセントを効かせた演奏で、ボウイングにスピード感があります。映画「アマデウス」で聴いたネヴィル・マリナーが指揮した演奏よりも音符が短くてスリムです。コントラバスとチェロは人数が少ないですが、よく響きました。
第1楽章はヴァイオリンが目一杯弾くので音量が大きい。後半は沖澤は前に飛び込むような指揮。Codaのメロディーは音量を落としました。第2楽章はヴァイオリンが珍しくちょっと音程が悪い。ウォーミングアップの時間が短かったからでしょうか。細部の技術がバレやすい曲ですね。第3楽章はユニゾンが深い響き。ヨーロピアンな雰囲気ですが、ドイツ風でもフランス風でもない独特の響きです。Trioはオーボエ×2が華やかで軽い。明るくていい響きです。第4楽章は、沖澤の手の動きにメンバーが機敏に反応。91小節からはヴィオラ、チェロ、コントラバスががんばって白熱した演奏となりました。
わざわざ少ないお客さんのために演奏してくれて、なんという贅沢な時間でしょう。定期演奏会や別の機会でももっと小さな編成で京響の演奏を聴きたくなりました。
サンタクロースの帽子をかぶって沖澤が再登場。メンバーもサンタクロースの帽子かトナカイの角を頭につけました。沖澤が「もう1曲用意しています。没後50年のルロイ・アンダーソンのクリスマス・フェスティバルの抜粋をお聴きください」と話して、アンダーソン作曲/クリスマス・フェスティバル(抜粋)を弦楽器のみで演奏。「きよしこの夜」に続いて、「ジングル・ベル」では沖澤が鈴を左手に持ち、手首を叩いて演奏。「神の御子は今宵しも」で締めくくりました。京響はこういう曲をほとんど演奏しないので貴重な機会でした。20:00に終演。夜遅い時間までありがとうございました。なお、翌シーズンの紹介や会員継続の呼びかけなどはまったくありませんでした。
クリスマス前ということで、京都コンサートホールにもイルミネーションやクリスマスツリーが設置されました。Re.Nova北山(リノヴァ北山)のクリスマスイルミネーションもきれいで、キッチンカーが出店していました。
なお、来年は4月29日(祝・水)に、京響友の会会員を対象とした「京響70周年記念「京響友の会 Special Thanks コンサート」」が京都コンサートホール大ホールで開催されることが発表されています。
