立命館大学交響楽団第127回定期演奏会


   
   
2022年6月3日(金)18:30開演
京都コンサートホール大ホール

東孝樹・阪哲朗指揮/立命館大学交響楽団

ブラームス/ハンガリー舞曲集から抜粋
ドヴォルザーク/交響曲第8番

座席:全席自由



昨年末の第126回定期演奏会に続いて、立命館大学交響楽団の定期演奏会に行きました。3回生に代替わりしてから初めての演奏会で、団長もコンサートマスターも3回生です。プログラムの出演者に名前が記載されているのは、大学院生1名、4回生6名、3回生35名、2回生36名、1回生9名、他大学4名(同志社大学、京都教育大学、京都産業大学、京都ノートルダム女子大学)、OBOG10名、賛助5名の107名です。3回生と2回生が中心の構成で、1回生の大半は裏方担当だったようです。京都と滋賀と大阪にキャンパスが分かれていますが、各学部から学生が集まっています。
当初は、17:00開場で18:00開演の予定でしたが、それぞれ30分遅くなりました。プログラムが2曲だけだからでしょうか。社会人の仕事帰りにはありがたい。

チケットは全席自由(前売1,000円)で、京都コンサートホールチケットで購入でき、当日にチケットが受け取りできました。ポディウム席と3階のバルコニー席には客入れはありませんでした(3階席の通路にロープが張られていました)。5割程度の入りに見えましたが、立命館大学交響楽団のTwitterによると、お客様は826名だったようです。今回もライブ配信(TIGET、700円)も行なわれました。
この日の京都府の新型コロナウイルス感染症の新規感染者数は394人。今年は3年ぶりに祇園祭の山鉾巡行が行なわれることになり、お稚児さんも決まりました。

プログラム1曲目は、ブラームス編曲/ハンガリー舞曲集から抜粋。全21曲から11曲が演奏されました。オーケストラは対向配置。弦楽器と打楽器の奏者は、マスクを着けていました。指揮は、学生指揮者の東孝樹(3回生)。
第1番は、5小節からの木管楽器が細かな音符に苦戦していました。第3番は弦楽器がよく揃っています。第4番の中間部はピッコロ×2で演奏。ここで学生指揮が退場して、オーケストラアドヴァイザーを務める阪哲朗が登場。第5番は最も有名ですが、速めのテンポ。第6番もリズミカル。第10番は初めて聴きました。阪が退場して、管楽器のメンバーが交代。チューニングして、再び学生指揮が登場。第11番に続いて、第14番がブラームスらしくないもっと新しい響きがしましたが、誰のオーケストラ編曲でしょうか。第16番が終わると、また阪と交代。阪が第17番と第18番を指揮。第17番は私が好きな曲ですが、阪が指揮すると、響きの輪郭がしっかりして、高音の色彩感も出ます。

休憩後のプログラム2曲目は、ドヴォルザーク作曲/交響曲第8番。2管編成の作品ですが、団員構成に考慮して3管編成に増強したせいか、強奏で弦楽器があまり聴こえないのが残念。第1楽章は冒頭のチェロの高音の音程が不安定。フルートソロがダントツにうまい。219小節からは私が大好きな部分で、トランペットのメロディーと弦楽器のうねりもいい。第2楽章の33小節からの弦楽器の応答は、急かすように速い。有名な第3楽章から、休みなく第4楽章へ。26小節からのチェロのメロディーの音程が難しいようで目立ちました。75小節からトゥッティが終わった後に、トランペットが一人だけメロディーを断片的に続いて演奏しますが、スコアはppですが大き目に演奏。
拍手に応えて、阪の指揮でアンコール。おそらくブラームス作曲/ハンガリー舞曲第21番?を演奏しました。20:10に終演。アナウンスにしたがって、分散退場。

プログラムが2曲だけだったためか、お客さんの入りがイマイチで残念でした。4回生がほとんど出演しなかったので、少しレベルダウンした感がありましたが、冬定期に向けてこの調子で頑張ってほしいです。


京都コンサートホールのスロープに飾られている阪哲朗の写真とサイン


(2022.6.14記)


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