ウエスティ音暦おとごよみ 〜弦楽のしらべ〜


2020年11月28日(土)14:00開演
京都市西文化会館ウエスティホール

京都市立芸術大学音楽学部・大学院弦楽専攻生

グリーグ/ホルベルク組曲
レスピーギ/リュートのための古風な舞曲とアリア第3組曲
ブリテン/シンプル・シンフォニー

座席:全席指定 9列5番



京都市立芸術大学音楽学部・大学院音楽研究科 管・打楽専攻生による文化会館コンサートI 「灯」〜未来へつなぐ音楽のちから〜に続いて、京都市立芸術大学音楽学部・大学院弦楽専攻生による演奏会「ウエスティ音暦(おとごよみ)」に行きました。毎年冬に京都市西文化会館ウエスティホールで開催されています。
入場は無料ですが、今回は事前申込が必要で、先着順で182席。座席も指定で、自分では選べませんでした。もともとのホールの定員は448名で、ウエスティ音暦おとごよみ 冬 〜弦楽の愉しみ〜は当日先着440名だったので、今回は入場者数を約40%に減らしての開催です。 メールで申し込むと、座席番号付きの「入場整理券」と「来場者体調等チェックシート」が添付ファイルで返信され、当日印刷して持参するようにとのこと。11月11日から申し込みが始まりましたが、1週間で整理券の受付が終了となりました。

建物入口で検温と消毒。「来場者体調等チェックシート」(14項目!)を受付で提出し、机に置かれたプログラムを自分で取りました。座席の番号は後列から付番されていて(神戸文化ホールと同じ)、「9列」は、前から10列目でした。 前後左右の席は1席ずつ空けられていて、空席には京都市西京区マスコットキャラクター「たけにょん」が描かれた紙が貼られていました。ホール内は右から左への一方通行で、扉も入口専用と出口専用に分けて、トイレ等の途中退席もそれに従うよう、かなり厳重な運営がされました。同じ京都市(公益財団法人京都市音楽芸術文化振興財団)が運営するホールでも、北文化会館と対応が違います。

プログラムは3曲で、出演メンバーの重複はありません。京都市立芸術大学音楽学部・大学院音楽研究科 管・打楽専攻生による文化会館コンサートI 「灯」〜未来へつなぐ音楽のちから〜と違って、学部1回生もいます。

司会の学生が登場して曲目紹介。司会は毎回交代しました。プログラム1曲目は、グリーグ作曲/ホルベルク組曲。左から第1ヴァイオリン6、第2ヴァイオリン4、チェロ3、ヴィオラ4、ヴィオラの後方にコントラバス2の編成。チェロ以外は立って演奏しました。奏者はマスクなし。譜面台は二人で一台でした。このホールの大きさには十分な音量で、チェロとコントラバスがずっしり響きました。
換気のため15分休憩。休憩中に客が密にならないように休憩なしの演奏会が多いなか、わざわざ換気のために休憩を設けるのが珍しい。

プログラム2曲目は、レスピーギ作曲/リュートのための古風な舞曲とアリア第3組曲。左から、第1ヴァイオリン6、第2ヴァイオリン5、ヴィオラ4、チェロ3、チェロの後方にコントラバス2の編成。この曲もチェロ以外は立って演奏。第1曲「イタリアーナ」から、なめらかな響きで、音量はおさえめ。コンサートマスター役のヴァイオリン奏者が立ち位置を変えて、アンサンブルをリードしました。第3曲「シチリアーナ」の49小節のfは全員で強奏。第4曲「パッサカリア」は24小節からの「Energico e piu animato」のスピード感がいい。ふたたび15分間の休憩。

プログラム最後の3曲目は、ブリテン作曲/シンプル・シンフォニー。左から、第1ヴァイオリン6、第2ヴァイオリン5、チェロ4、ヴィオラ4、ヴィオラの後方にコントラバス3。コントラバス以外は座って演奏しました。 表情豊かな演奏で、前曲の完成度を上回りました。 第1楽章「騒々しいブーレ」はボウイングが鮮やか。第2楽章「おどけたピッチカート」はずっとピツィカート。第4楽章「陽気な終曲」も高いアンサンブル力でした。
15:35に終演。アナウンスにしたがって、ブロックごとに退場しました。

3曲とも指揮者がいてもいい曲ですが、自発的なアンサンブルで、自由でのびやかな演奏が楽しめました。

「たけにょん」が描かれた紙

 

(2020.12.13記)


京都市立芸術大学音楽学部・大学院音楽研究科 管・打楽専攻生による文化会館コンサートI 「<ruby><rb>灯</rb><rp>(</rp><rt>ともしび</rt><rp /></ruby>」〜未来へつなぐ音楽のちから〜 大阪音楽大学第63回定期演奏会