京都市民管弦楽団第100回定期演奏会


  2019年12月8日(日)14:00開演
京都コンサートホール大ホール

長田雅人指揮/京都市民管弦楽団

デュカス/交響詩「魔法使いの弟子」
フォーレ/組曲「ペレアスとメリザンド」
ホルスト/組曲「惑星」

座席:全席自由



京都市民管弦楽団の記念すべき第100回定期演奏会に行きました。京都市民管弦楽団の演奏は今回初めて聴きます。京都市民管弦楽団は1968年に京都市文化観光局文化課が中心となって創設されました。本演奏会も京都市が共催し、プログラムには、門川大作京都市長の挨拶が掲載されています。メンバー表には、90名の団員と17名の賛助出演の名前が掲載されました。ホームページによると、専用の練習場はなく、市内各所のホールで練習しているようです。

定期演奏会は年に2回、京都コンサートホール大ホールを中心に開催されています。第100回定期演奏会を記念して。「京都市民管弦楽団 これまでの演奏会」という冊子が封入されました。過去に3回も海外への演奏旅行を行なっているのが注目されます。創設当初は伊吹新一(故人)が常任指揮者を務めましたが、1978年以降は常任指揮者を置かずに活動しています。今回の客演指揮者は、長田雅人(おさだまさひと)。長田は、オーケストラ・ダスビダーニャ常任指揮者、甲府室内合奏団常任指揮者、品川ジュニアフィルハーモニーオーケストラ音楽監督などを務めています。

チケットは、全席自由で1000円。京都市民管弦楽団のホームページから予約できました。チケットは12:45から1階チケットカウンターで、当日支払いでチケットを受け取りました。13:15に開場でしたが、長い行列ができ、最後尾はスロープ下を超えて、1階の円柱が立つエントランスホールまで続きました。客席はほぼ満席でした。

団員の平均年齢は見たところ40代くらいでしょうか。長田雅人は白髪で身体が大きい。
プログラム1曲目は、デュカス作曲/交響詩「魔法使いの弟子」。大編成での演奏。やや速めのテンポで、シーンの切り替わりがふにゃふにゃしてしまい、演奏が流れてしまうのが残念。着地の設定がぬるく、縦線があまり揃わないのが原因でしょう。長田は基本は前かがみの姿勢で指揮しました。

プログラム2曲目は、フォーレ作曲/組曲「ペレアスとメリザンド」。4曲からなります。管楽器の人数は減りましたが、弦楽器は同じ人数でした。技術的にやさしいからか、前曲よりは完成度が上がりました。有名な第3曲「シシリエンヌ」はフルートソロがうまい。第4曲「メリザンドの死」は曲が終わった感じがしませんでした。

休憩後のプログラム3曲目は、ホルスト作曲/組曲「惑星」。「火星」は速めのテンポで、どんどんテンポを速くしようとしているようなせっかちなテンポ設定。デュカスでもそうだったのですが、第1トランペットが高音を外すことが多いのが残念。「金星」はゆったりとしたテンポですが、伴奏型のホルンやフルートのリズムが難しいようです。「木星」も速めのテンポ。有名な第3主題も速めで、最初から大きめの音量でした。
「土星」は速い。クレシェンドで盛り上がってくる70小節付近は、1.5倍速くらいの速さ。後半は標準的なテンポ。オルガンがようやく聴こえました。オルガンはステージ上から遠隔操作で演奏しました。
「海王星」はやや速め。前半のハープとチェレスタのアンサンブルがきれい(ともに賛助奏者)。合唱団が入るAllegrettoは遅め。女声合唱は天井のスピーカーから聴こえてきました。「第22回京都の秋音楽祭開会記念コンサート」の井上道義と同じ趣向で、やや大きめの音量です。最後は合唱のみ残って、繰り返されました。

拍手に応えてアンコール。20世紀FOXファンファーレに続いて、スターウォーズメインテーマを演奏。のびやかでいい。終盤で唐突にパイプオルガンのソロ。いい音がしますね。最後は全員で立奏しました。
カーテンコールの後は全員で礼。終演した後に、長田と女性が登場して拍手を受けていました。おそらく「惑星」で女声合唱を担当したエレクトリックオルガンの奏者をカーテンコールで登場させるのを忘れていたのでしょう。

歴史のあるアマチュアオーケストラが京都にあることは京都市民としてもうれしいです。欲を言えば、長い間空席となっている常任指揮者を置いて、技術向上に努めて欲しいです。

(2019.12.29記)


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