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J.シュトラウス�鏡ず邏福織肇螢奪繊Ε肇薀奪繊Ε櫂襯� ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1949年10月18日 ムジークフェラインザール) ウォルトン作曲/交響曲第1番 ムソルグスキー作曲(ラヴェル編曲)/組曲「展覧会の絵」 ワルトトイフェル作曲/ワルツ「スケートをする人々」 シベリウス作曲/交響曲第4番 ワーグナー作曲/楽劇「トリスタンとイゾルデ」から「愛の死」 リスト作曲/ハンガリー狂詩曲第2番 ワインベルガー作曲/歌劇「バグパイプ吹きのシュワンダ」から「ポルカ」 シャブリエ作曲/狂詩曲「スペイン」、楽しい行進曲 オッフェンバック作曲/歌劇「ホフマン物語」から「舟歌」
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EMIクラシックスからリリースされた「20世紀の偉大な指揮者たち(GREAT CONDUCTORS OF THE 20TH CENTURY)」シリーズの1枚。MY CD Coleectionで取り上げたチェリビダッケに続いて、いよいよカラヤンの登場です。
EMI原盤の音源が大半で、1949年から1971年までのカラヤン初期から中期の演奏を10作品収録しています。
Disc1には、4作品が収録されています。
J.シュトラウス�鏡ず邏福織肇螢奪繊Ε肇薀奪繊Ε櫂襯�(ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団:1949年モノラル録音)は、カラヤン同曲1回目の録音。快速テンポでスピードが出ており飛ばしています。流麗というよりもエッジを明確に聴かせているのが特徴。
ウォルトン作曲/交響曲第1番(ローマRAI交響楽団:1953年モノラルライヴ録音)は、多くの意味で大変珍しいライヴ録音。このCDケースに「Contains rare material previously unreleased on CD」と書かれたシールが貼ってありましたが、まさに世界初CD化の演奏です。音楽之友社刊『カラヤン全軌跡を追う』の「完全ディスコグラフィ」や「演奏会記録」には記載がありません。『レコード芸術』2004年7月の特集記事では、この日の演奏会の前に、ウェーバー作曲/歌劇「オイリアンテ」序曲と、ジョルジュ・フェデリコ・ゲディーニの作品が演奏されたと書かれています。ローマRAI響との共演も珍しいですが、ウォルトンを指揮しているのが大注目。前掲のレコ芸記事では、この作品をカラヤンが指揮したのは生涯一度きりであると書かれていますが、おそらく唯一のウォルトンの録音でしょう。
そもそも、なぜカラヤンがイタリアのオーケストラとイギリスの作曲家の作品を演奏したのかという疑問が沸きますが、CDの解説書にその経緯が書かれています。それによると、カラヤンはウォルトンのオラトリオ「ベルシャザールの饗宴」を「今世紀で最も優れた合唱作品」であると賞賛し、その後親交が生まれたようです。また、この交響曲第1番の演奏を勧めたのは、ウォルター・レッグのようです。
作品は、4楽章からなります。親しみやすい旋律は多くありませんが、技巧的な見せ場が多い作品です。カラヤンは、まさに体当たりで臨んでおり、必死になって指揮している姿がイメージされます。演奏にみなぎる勢いもすさまじく、まさに突進しています。強奏では激しくスリリングな演奏が展開されます。第4楽章の最後で、カラヤンと思われるうなり声が一瞬聴こえるのも貴重。
オーケストラは複雑なリズムに何とか対応しています。アンサンブルが乱れがちになる部分もありますが、マイナス評価ではなく、ライヴならではの緊張感と、演奏の荒々しさを引き立たせているように感じました。
このような録音が聴けることに感謝しなくてはなりません。カラヤンファンなら一度は聴いておくべき録音です。
ムソルグスキー作曲(ラヴェル編曲)/組曲「展覧会の絵」(フィルハーモニア管弦楽団:1955-56年ステレオ録音)は、CD聴きくらべに載せましたので、そちらをご覧ください。
Disc2には、8作品を収録。
ワルトトイフェル作曲/ワルツ「スケートをする人々」(フィルハーモニア管弦楽団:1960年ステレオ録音)をカラヤンは2回録音していますが、これは2回目の録音。カラヤン得意のレガート奏法が発揮された演奏。主旋律がテンポにとらわれず流れています。抑揚のある表現にはスケート以上の華やかさがあります。
シベリウス作曲/交響曲第4番(フィルハーモニア管弦楽団:1953年モノラル録音)は、同曲1回目の録音。こんなに早くからシベリウスに取り組んでいたとは驚きです。シベリウスの交響曲の中では難解な作品として分類される作品ですが、カラヤンはこの作品を3回も録音しています。交響曲第1番(1回)、第2番(2回)、第7番(2回)よりも録音回数が多いので、カラヤンが好きな作品だったといえるでしょう。その演奏は、弱奏がかなり緻密にコントロールされています。また、息の長い主旋律の思いのこもったフレージングや空気感が最高。カラヤン後年の演奏を彷彿とさせます。作品は残念ながら魅力的とは言いがたく聴きどころも少ないですが、現実離れした幻想的な作品です。カラヤンのために作曲されたような印象を受けました。
ワーグナー作曲/楽劇「トリスタンとイゾルデ」から「愛の死」(ソプラノ:ヘルガ・デルネシュ、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団:1971年ステレオ録音)は、全曲盤からの抜粋。CDのなかでは最も新しい録音で、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の安定した演奏とともに、カラヤンサウンドが確立していることが分かります。低音がしっかり重心を支え、弦楽器が磨かれた音色を聴かせます。奥行きのある演奏です。
リスト作曲/ハンガリー狂詩曲第2番(フィルハーモニア管弦楽団:1958年ステレオ録音)は、3回中1回目の録音。粘着性のあるアゴーギクが聴きもの。中間部でカラヤンうなり声がわずかに聞こえます。強奏で管楽器と打楽器が前面に出てきますが、全体のバランスよりも激しく鳴らすことを重視しているようです。壮年期のカラヤンらしい演奏。
ワインベルガー作曲/歌劇「バグパイプ吹きのシュワンダ」から「ポルカ」(フィルハーモニア管弦楽団:1960年ステレオ録音)は、2回中2回目の録音。弦楽器のアーティキュレーションが実にスムーズに流れていきます。
シャブリエ作曲/狂詩曲「スペイン」(フィルハーモニア管弦楽団:1960年ステレオ録音)は、4回中3回目の録音。スタッカートを効かして音符の長さを短く整えています。縦線を重視した演奏で、陽気さがないので少し堅苦しさを覚えます。フィルハーモニア管弦楽団がベルリンフィルのように聴こえます。
シャブリエ作曲/楽しい行進曲(フィルハーモニア管弦楽団:1960年ステレオ録音)は、2回中2回目の録音。よくまとまっていて、かっこいいという言葉がぴったり。
オッフェンバック作曲/歌劇「ホフマン物語」から「舟歌」(フィルハーモニア管弦楽団:1959年ステレオ録音)は、2回中1回目の録音。癒し系のメロディーですが、前半の弱奏部分が美しい。
全体的にところどころ音程が甘い部分があるのが惜しい。この2枚組には、カラヤンが得意としたチャイコフスキーとリヒャルト・シュトラウスの作品は収録されていません。マニアックな作品が聴けるので、カラヤン初心者よりもアンチ・カラヤン派に聴いて欲しいCDです。
2005.3.9記