【中止】ムジカエテルナ来日公演


  2020年4月10日(金)19:00開演
京都コンサートホール大ホール

テオドール・クルレンツィス指揮/ムジカエテルナ
ジャナイ・ブラッガー(ソプラノ)、ゾフィー・ハルムゼン(メゾ・ソプラノ)、ウギョン・キム(テノール)、アンドレイ・キマチ(バリトン)
ムジカエテルナ合唱団

ベートーヴェン/交響曲第9番「合唱付き」

座席:S席 3階C2列21番



ムジカエテルナの来日公演を聴きに行く予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で、公演が中止になりました。大変残念です。

ムジカエテルナ(musicAeterna)は「永遠の音楽」の意味。ロシア西部の都市ペルミを本拠としています。ギリシャ出身のテオドール・クルレンツィスが2004年に創設し、現在芸術監督を務めています。このコンビは、これまでに「ショスタコーヴィチ/死者の歌」「チャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲 & ストラヴィンスキー/結婚」「チャイコフスキー/悲愴」「モーツァルト/ドン・ジョヴァンニ」「マーラー/悲劇的」のCDで、レコード・アカデミー賞を受賞しました。 クルレンツィスは2018/2019シーズンから南西ドイツ放送交響楽団の首席指揮者に就任しました。また、2019年11月に初めてベルリン・フィルを指揮しました(ヴェルディ/レクイエム)。

クルレンツィスとムジカエテルナの初来日は昨年(2019年)の2月で、東京3公演(Bunkamuraオーチャードホール、すみだトリフォニーホール、サントリーホール)と大阪(フェスティバルホール)において、オール・チャイコフスキー・プログラムで開催されました。そして、早くも今年、再来日公演が予定され、京都公演と東京2公演(サントリーホール)において、2020年に生誕250年を迎えたオール・ベートーヴェン・プログラムが組まれました。この時期に「第九」を聴く機会も珍しい。 なお、独唱者の発表は遅く、2月13日に発表されました。

その後、3月26日に京都コンサートホールのメールやTwitterで、公演中止が発表されました。理由は「日本政府とロシア政府による新型コロナウイルス感染拡大防止のための入国制限措置により、EU加盟国在住の団員がロシアでのリハーサルと日本でのコンサートに参加できなくなったため」とのこと。来日ができないことで公演が中止になるとは思いもしませんでした。
「日本公演のために臨時のメンバーを入れる、オーケストラを縮小してプログラムを変える等あらゆるシナリオを検討いたしましたが、芸術的な妥協はしたくない、納得の行く準備をした上でムジカエテルナの音楽をお届けしたい、というテオドール・クルレンツィス、団員一同の強い思いもあり、大変残念ながら公演の中止を決定いたしました」「尚、同じプログラムでの日本公演をなるべく早い時期に実現すべく、すでに話し合いを始めております。詳細が決まりましたら、改めて発表させていただきます」とのこと。再来日に期待したいです。

ご丁寧にも「返金手続書類」の封書が届きました。払い戻しは、クレジットカード決済でチケットを窓口で受け取る前だったため、クレジットカードにチケット代が戻入されました。なお、本公演は、2020年度京都コンサートホールのオーケストラセット券「BIG3」のひとつでしたが、今年度の注目公演を早くも失ってしまい、開館25周年を迎える京都コンサートホールにとっても痛手となりました。京都コンサートホールも新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、4月10日から5月6日まで休館になってしまいました。残念です。

(2020.4.14記)


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